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『ベルサイユのばら』のアンドレと『鎌倉殿の13人』の大江広元

2022年は1月から、大河ドラマの『鎌倉殿の13人』を見始め、10月ごろに『ベルサイユのばら』にハマり、頭の中カオスになりながら、日々楽しく暮らしておりました。

※写真は、「鎌倉五郎」の期間限定パッケージ。ここの「半月」がおいしいのです。

そして12月18日に最終回。こちらに関しては思うことがありますが、今回はその1つ手前までで、2作品の勝手にコラボ企画。
 
『鎌倉殿の13人』で私の推しは、政所別当の大江広元。元々好きでしたが、演じている栗原英雄さんが、カッコよくて気が付けば毎週出演を楽しみにしていました。12話くらいから出て、出番の多い少ないはあるけど皆勤。だって最後まで生き残るから。

元々朝廷にいた下級貴族でしたが、源頼朝に見込まれて鎌倉へ下ります。政務や財政を司る政所(まんどころ)の別当(長官)として、頼朝亡き後も幕政に関わります。頭脳で乱世を生き抜いた人です。

「武家と渡り歩く公家」というのが私大好きでして。元々武家より公家が好きなので。
 
前述のように頼朝亡きあとも幕政に関わり、北条家(義時、政子)とも深く関わります。執権義時が冷徹な手段に出る際、後ろに控えているのは広元。陰でまとめているのは広元で、黒幕ではと思わせるようなことも。

今回は義時ではなく、姉政子のことを。政子は頼朝亡き後、剃髪して尼御台に。ここでの政子、自ら権力を握ると言うより弟義時を支え、ときには戒める存在。

で、気が付いたら広元は政子に優しい目を送り、いろいろ支えている。妬けるやん!(←違うだろ)

中盤で「先年妻を亡くし…」と言っているので、フリーなんですよ。でも、広元を取り立てたかつての上司頼朝の妻だし、今は剃髪している。しかも60歳も超えている。
「側にお仕えしていれば幸せ」なんだろうな。
対する政子も、広元といると穏やかな顔をしています。

で、広元は年齢を重ねて目を患います。
全くの偶然ですが、「アンドレやーん!!」と思ってしまいました。
オスカルは必然的に政子です。
そうなると、妄想は膨れるばかり。

尼将軍になった政子。これまで政治に対し傍観的立場だったのに、覚悟を決めて表に出ます。それを支えるのが広元。

さらに、1221年(承久3)年、御家人たちの前で政子は後鳥羽上皇に対し兵を向けるための名演説。そこにも広元は大きく関わります。
政子は広元が側にいたから、安心して自分の想いを伝えられたのかなと、思います。広元は見えにくくなった目を見開いて、しっかり政子を見つめているのです。
 
上記から、パリで暴動が起こって、オスカルが衛兵隊員に向けて発言したシーンを思い出しました。
この後反旗を翻し、民衆側につきます。
オスカルは以前から自分の意志を固めていたけれど、その場にアンドレがいたから安心して自信を持って伝えられたと思います。
 
で、私は『鎌倉殿』のそのシーン見ながら、「アンドレがいるー」心の中で叫んでおりました。中二病全開です。
 
大切な人が側にいると、人間は予想外の勇気をもらえるのかもしれません。
 
ちなみに広元の子孫は、安芸国(現在の広島県)の戦国大名として活躍した「毛利家」を興しました。武断派の公家ですね。

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