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【読書記録】1日10分のごほうび

様々な作家さんの短編が読める一冊です。

この中で、印象に残ってるお話について書いていきます。

晴れた空の下で/江國香織

亡くなった妻の面影を探すおじいさんのお話。

おじいさん目線のおばあさんの姿がとても可愛らしく穏やかで、おじいさんがおばあさんのことをとても愛おしく感じていたことが伝わってきました。

だからこそ、余計に切なかったです。

旅する本/角田光代


世界各地の古本屋で出会う、昔売りに出した一冊の本。

読むたびに、本の意味が変わっていくように感じる主人公。

「かわっているのは本ではなく、私自身。
(中略)
私の中身が少しずつ増えたり減ったりかたちをかえたりするたびに、向き合うこの本はがらりと意味をかえるのである。」

p.62-63


本にハマってまだ半年ですが、これまで読んだ本を1年後、5年後、10年後に再び読むことがあれば、私もこのように思うことがあるのかな、と思いました。

最後のお便り/森浩美

夜の生放送ラジオのパーソナリティである男性アナウンサーが、病室で、亡くなったお母さんに宛てて最後のお便りを読む最後のシーン。

悲しくて胸がキュッと詰まるけれど、お母さんの温かさを感じるお話で、思わず泣いてしまいました。


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