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日本人に多い不安遺伝子は必要なもの!!

 今日あたりは、梅雨の最中ながら、まずまずの晴れ間が広がり、かなり暑くなっています。

 今年の梅雨は、この何年かに比較すると、メチャメチャに暑い日が続くということはなく、また、雨もまずまずに降り、農作物にはいいのではないかなと思います。

 梅雨の時期からは、台風も心配な時期で、すでに今年になってからも何発かの台風が通り過ぎていきましたが、ものすごい被害が出たという印象ではありません。

 この5月からにかけて、日本列島の各所で、震度5弱以上の地震が、何回も起こりましたが、被害は限定的だったと言えるでしょう。

 日本列島は、自然の恵みが豊かな地域だと思いますが、その反面、上記のように、台風や地震、はたまた、冬期の雪害など、自然の脅威にも、しばしば遭遇します。

 過去、大陸から、日本列島にたどり着いた日本人の祖先は、ヒマラヤ山脈を越え、大海原を越えてやって来た人たちですが、争いを避けて流れ着いたことから、比較的穏やかな性質の持ち主だったと言われています。

 日本人には、不安遺伝子と呼ばれるセロトニントランスポーター遺伝子(5-HTTLPR)のうち、短い型のS型遺伝子の保有割合が高く、長い型のL型遺伝子を持つ人に比べて、より不安や恐怖を感じやすい人が多いといわれています。
 ※セロトニントランスポーター遺伝子(5-HTTLPR)…神経伝達物質であるセロトニンの伝達に関係している遺伝子。セロトニンは、気分や睡眠、食欲などの調整に重要な役割を果たしています。

 この不安遺伝子であるS型遺伝子の日本人における保有割合が高いのは、先に述べたような日本の自然災害の多さに関連していると言われています。

 つまり、自然災害が多いから、それに備えなきゃならない、端的に言うと、「もうすぐ冬だな、食料を備蓄しないといけない」とか、「もうすぐ梅雨だな、台風に備えないといけない」などという心の準備につながるような「不安」の要素が、日本に生きていくうえで必要だったから、その遺伝子が日本人の遺伝子に多く残されたわけです。

 「不安」に思うのは、生き残るうえで、必要な側面があるのですね。

 みながみな、キリギリス的生き方だったら、冬を生き残れません。

 アリさんのように、コツコツ備蓄して、冬などに備える生き方が、日本人には必要だったと言えるのですね。

 話は少し発展しますが、日本人の保険好きは、かなり有名ですね。

 日本人の保険加入割合は、世界トップクラスなんだそうですが、これは、自然災害の多い国ということはもちろん、それに遺伝子が適応した結果である、不安遺伝子のS型遺伝子を多く保有していることと無関係とは思えません。

 日本人には、保険に加入する遺伝子的素因があるというわけです。

 保険って、事故が起こってからでは加入できません。つまり、前払いなんです。

 これは、事故が起こり得ることを想像する知恵(=不安)と関係しています。

 しかしながら、このような楽しくない想像は、年がら年中するものではありません。

 そのため、保険の営業職員が、お客様にそのあまり楽しくない想像をするお手伝いをし、そのような緊急事態が到来した時には、「災難に、貧しさまで付いてこないようなお手伝いをする」(=保険加入)のです(^^)。

 今回、日頃丈夫なうちの奥さんが、緊急入院することとなり、保険加入の重要性を改めて実感しました。もちろん、加入済みです。

 「備えあれば憂いなし」は本当ですぞ。

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