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備忘録「世界はなぜ地獄になるのか」橘玲 著(2023 小学館)

【備忘録: 1,862文字】

最近、岡田斗司夫さんの動画を良く見ている。
これは数年前、藤森かよこさん(リバタリアン、アイン・ランド研究家)の
推しだったのを覚えていたから。
で、その岡田斗司夫さんは、橘玲さん推し。
橘玲さんの本は売れてるのでしょうが、私は、はじめて読んだ。

いろいろポイントはあったが、
最後の章:第6章「大衆の狂気」を生き延びる
についてのみメモ。

マレーは、「ゲイ」「女性」「人種」「トランスジェンダー」を
現代社会の主要な”地雷原”としている
(・・・)
地雷原に近づくな
これがキャンセルカルチャーへのもっとも現実的な対処法

P. 217

キャンセル・カルチャー ( 英語: cancel culture )とは、
アメリカ合衆国における 急進左派 ・ Woke 層が、
法的処罰対象とはならない言動を「 政治的に正しくない 」との理由で
対象人物を追放する、現代における糾弾活動の形態

キャンセル・カルチャー - Wikipedia

2019年、イギリスのシンクタンクに勤務する女性が、
性別(ジェンダー)移行を安易に認める風潮に懸念を示すツイートを
したことで契約更新を拒否される

P. 218

ローリング(「ハリー・ポッター」の作者)は、
「(”言論の自由”が大切だとこんなにいわれているのに)性は現実のもの(sex is real)といっただけの女性を職場から追い出すわけ?」
と1400万人のフォロワーに向けてツイート

P. 218

ローリングは「TERF」の烙印を捺され、
トランス活動家からはげしく攻撃されることになった。
(・・・)
TERFは「トランス排除的ラディカルフェミニスト(Trans-Exclusionary Radical Feminisut)」のことで、(生物学的な男性として生まれ、ジェンダー移行した)トランス女性を「女性」とは認めない立場

P. 218

性科学者のブランチャー度は、男性のセクシャリティのなかに、
「自分が女性になるのを創造することで性的に興奮する」タイプがある
と考えた。
これが「オートガイネフィリア」で、「自分に向けた(auto)」と
「女性への愛(gynephilia)」を合体させた造語

P. 225-226

トランスキッド(ピンクボーイのトランス女性)は、
性的指向が男性(異性愛者)なので女性への脅威にはならない。
ところがオートガイネフィリアのトランス女性は、
性的指向が女性(同性愛者)である可能性がある。
女性用更衣室や公衆トイレをトランス女性にも利用させるのか、
という議論が(日本以上に)欧米で大問題になっている

P. 229

性的指向が男性である(異性愛の)トランスキッドは、
女性への性的脅威にならない。
性転換手術によってペニスを失ったトランスセクシャル女性は、
性的指向が女性であってもレイプの脅威はない。
したがって、ローリングは、トランス男性と同様に、
こうしたトランス女性の権利はすべて保障されるべきだとする。

だがペニスをもち、性的指向が女性である(同性愛の)「トランスジェンダー女性」についてはどうだろうか。

P. 233

トランスジェンダー問題が混乱するのは、
性自認を本人の申告に任せると、
異性愛者の男がトランスジェンダーを騙って
女性用更衣室や女性トイレに堂々と侵入するのではないかという不安と、
(女性に性的指向をもつ)同性愛者でペニスのあるトランス女性が、
シスジェンダーの女性(とりわけレズビアン)の性的な脅威に
なるのではないかという不安が混在しているから

神戸みかげさんが取り上げられる問題に関することだったので、
メモしてみた。


しかし。橘玲さんは、ローリングよりではなさそう。
岡田斗司夫さんは、橘玲さんの言っていることは、真実っぽい、と言う。
内田樹さんと橘玲さんのことを、リスペクトされている。

橘玲さんの本を読み、知らないことを知っていくのは、
知的好奇心が満たされていく。
しかし、知ったことで、気分が塞がっていく。
読むのに抵抗感があるが、読まずにいられないような、麻薬的な作者だ。

岡田斗司夫さん曰く、
一日の終わり:夕方以降、橘玲さんの本は読まない方が良い。
午前中に読むのがおススメだそう。

言われていることは真実っぽいんだけど、
陰謀論的なことを全否定されている。
否定してもよいが、断言するのは、正直妖しい。
岡田さんの話では、現実主義者(リアリスト)ということだが、
どうも向こう側(権力層)の人ではないかと思う。

洗脳される可能性はあるが、もう少し、他の著作も読みたい。
という時点で、既に洗脳されているか。
お気をつけください。