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ピカソ ダリ ミロ。 すさまじい国 スペイン

2023年GWの旅。
デンマークから始まり、その後スペインへ向かった。


厚着して、「あったかいものが飲みたい」と過ごしていたのに、


スペインのマドリード空港を出てすぐ、

「え、暑い」


翌日更に南下し、アンダルシアに位置するグラナダへ向かうため、
勿体無い気もしたが、マドリードでの滞在は空港近くのホテルで寝るだけ。

気候、交通、人の感じ、
デンマークとのコントラストに怯む。


さあ移動。

乗り換えの為、コルドバ駅で下車。
駅の設計が開放的なつくりで、待ち合わせの人がエスカレーターの先で大きく手を振るのが見える。

電車から降りる人
待ち人


この光景が微笑ましく、
スペインに来てここでようやく緊張が抜けた。




パブロ・ピカソが生まれた地


グラナダ滞在中の目的地はアルハンブラ宮殿と、
そこからバスで100kmほど移動して
ピカソが生まれ幼少期を過ごした地マラガにある〈ピカソ美術館〉。

美術館の入り口が洞窟みたいでかっこいい


ドローイング、絵画、彫刻などの作品が年代順に並ぶ。


嬉しいことに日本語の音声ガイドもあり、
一つ一つの作品のコンセプトや歴史的背景を知ることが出来る。


鳩のドローイング作品が有名だが、
犬もあるんだね



ピカソが生きた時代、
この街の風景はまったく別物だったと思うが、
海沿いの都市マラガには陽気な雰囲気が漂っていた。

青空チェス




まさに強烈  サルバドール・ダリ

スペインでの次の滞在地はバルセロナ。
この街はあまりに便利で、ガウディ建築が突如街中に現れるので、びっくりする。

少し人混みを離れたいと、
バルセロナからレンタカーでダリの美術館へ向かう。


海を見ながらの移動は気持ちが良い。
途中でサービスエリアに寄って、ドーナツとコーヒーを買えるのも良い。



・・・。

隣を見ると、夫がガチガチになって運転していた。
趣味は車の"運転"で、
東京から北海道の知床まで運転する人間なのに。

だが、初めての左ハンドル、右側通行、ラウンドアバウト(環状交差点)。
マニュアル車には慣れているはずだが、日本とは勝手が違うようだ。

そして目的地の駐車場。

世界一狭いのか?




同乗者の私まで冷や汗をかいて、辿り着いた先が〈ダリ劇場美術館〉


ダリが幼少期に感性を育んだという市民劇場の跡地に作られた美術館。

ダリ自身が設計に関わり、手を加え、
そしてダリの亡骸が埋まっている場所。


この場所の感想を言葉で説明するのは難しいが、
シュールレアリスムの世界に圧倒されて、
気分が、気持ちが、グラグラした。


作品を作ることと
キュレーションすることは全く別物なのだろう。
とにかくこの美術館はダリのエネルギーが渦巻いていて、余韻がなかなか抜けない。



お土産に髭の鉛筆を買ってようやく落ち着く。


この劇場美術館、Googleで検索するとなぜか「閉鎖」と表示され、
それがまた不安をかきたてた。


ちゃんとあったよ。


身も心もフラフラな状態だったので、
もう一度行きたい。次はもっと理解がしたい。





心地よい丘の上へ


スペインは観光大国らしくあまりに濃厚。
色々なものがパンパンに詰まっていて、見どころが多い。



旅行の最終日はゆっくり過ごしたいと、
バルセロナ中心地から歩いて移動できる〈ジョアン・ミロ美術館〉へ。


かわいいし、心地がよい美術館。


バルセロナの街を一望できるテラス
ミロの立体作品と共に。
サインもかわいい


ミロの抽象絵画を、ゆったりと見る人もいれば、


授業の一環なのだろうか、
学生たちはぎゅうぎゅうで見ていた。

椅子からお尻が半分はみだしてた




ピカソ、ダリ、ミロの美術館を訪れてみて、
スペインは地域によって全く異なる文化があるからこそ、
画家たちの個性や表現も、こんなに豊かなのだろうかと感じた。



美術館を巡るだけでも圧倒させられる国だった。




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