アーティストの近年における卑屈さの本質

私は彦坂尚嘉氏曰く、今日の「アートを買わない貧乏人」=庶民と、近代のブルジョアの延長のお金持ち(村上隆氏曰く、アートを買う“変態の馬鹿息子”)は、趣味性の高低については全く変わらないと思うんですよね。しかし、彦坂氏のように前者は自身のアートの「反社会」の価値観に紐付け、あくまで馬鹿にする対象として選び続け、後者にはお金を恵んでもらえるからと単純に頭を下げるというのは、基本的にアーティストの近年の卑屈さの態度に共通する本質だと私は思うのですよね。そういう継承全般を、私は尊敬できない。

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