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“JAZZ is POP!!” 2024年

マガジンハウスの雑誌、BRUTUSの最新号(2024年2月15日発売)が昨年に引き続きジャズ特集「2024年、あなたが聴くべきジャズ250」だったので目を通してみたら、これまで紹介してきた曲を含むアルバムが多数登場していたため、掲載記事を参照しつつ、改めてその文脈で取り上げてみます。盛り沢山で読み応えのある雑誌の概要はこちらからご覧ください。

記事では、新たなジャズの潮流を紹介しつつ、以下のような形で著名人イチオシの名盤が掲載されていますので、大変参考になります。ジャズにご興味がある方にはご一読をお勧めします。

では、登場していた紹介アルバムについて触れて行きます。先ずは、ジャズピアニストの林正樹さんとラッパーのDaichi Yamamotoさんの二人の方が取り上げた作品がこちら。70年代初頭のピアノトリオの名作です。間の取り方が絶妙なアーマッドジャマルの少し尖ったピアノトリオ作品は、サンプリングにも活用されています。

Daichi Yamamotoさんの記事はこちらです。

そして、シンガーソングライターの甲田まひるさんは、「これからジャズを聴く人へのおすすめは?」として、以下のジャズメッセンジャーズによる大定番アルバムを紹介されています。

世界のナベサダさんが、自身に関する特集記事の中で「人生のプレイリスト」として選んだ10枚がこちらです。

その10枚の中に2枚の該当がありました。一つ目はナベサダさんも演奏する、フルート(エリックドルフィー)がアクセントの名演。

もう一つはコルトレーンの『バラード』で、「透明感のある音」と仰られています。ナベサダさんの音色の感じ取り方が伺えます。

「全国15の名店、ジャズ喫茶とリスニングバーの店主が選ぶ4枚」のプレイリスト一覧はこちらからどうぞ。

この中に登場する東京の神田にあるジャズバー、Bar SLIGHTのマスターによるピックアップ。「ファンキーでいなせなカッコ良いシャズ」との紹介に違わぬ一枚です。レコードで聴いたら、モノラル音源と相まってアナログ感が尚更楽しめそうです。お伺いして聴いてみたくなりました。

「8人のミュージシャンが選んだ聴くべき名盤。楽器から入るジャズ」特集もあります。

GUITARは、井上銘さんの選定で以下アルバムが、「ウエスモンゴメリーの最高傑作」として紹介されています。ウエスに加えてピアノのウイントンケリーも絶好調な一枚です。

須川崇志さんが選んだBASSでは、三作品中、なんと二作品が該当していました。前者の別曲について「レッドカーペット的演奏」という言葉で、音楽の土台となって他の奏者を気分良く導くベースの役割を絶妙に形容されていらっしゃいます。作品はどちらもベースが活躍する演奏で何度聴いても飽きない味わい深さがあります。

通じる嗜好がありそうな須川さんの演奏にも興味が湧いて、演奏でご参加されるイベントに足を運びたくなりました。

ドラムの松下マサナオさんは、以下ピアノトリオの怪作でのロイヘインズについて「クリスピーでハイピッチなドラム」と形容しています。確かにキレの良い清音派を代表するヘインズのドラムはクリスピーと言えます。

トランペットの黒田卓也さんが「引き算のプレー」として挙げた一枚がマイルスの定番。言い得て妙ですね。

VIBRAPHONEでは、こちらの一枚が登場。やはりこの楽器を代表する外せない名演奏です。

「新しい才能が、聴く、語る。」のコーナーで、サックス奏者の佐々木梨子さんのお気に入りとして、以下ジョーヘンダーソンの代表作に含まれているバラード、”La Mesha”を取り上げられていました。

その他にも、「JazzSpot Introを象徴する3枚」のひとつに、巨匠の貴重な組み合わせの一枚がありました。

そのJazzSpot Introを取り上げた映像がありますので紹介します。

締め括りですが、ピアニスト海野雅威さんの「やっぱり始まりは、ブルーノート」には、どれも後世に残る名盤が掲載されています。

そちらに登場している定番アルバムからの、これ迄の紹介曲は、こちらです。

ジャズって素晴らしいですね。雑誌を読んで、まだまだ未開拓の領域がある事を認識したのと共に、書き続けるモチベーションを授かった気がします。マガジンハウス、BRUTUS編集部の方々に感謝です。

本日も最後までお付き合い、どうも有難うございました。素敵な三連休をお過ごしください。

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