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コンプレックスはあるか

こんにちは、心理士のなべたです。

この記事では、僕が参加しているギャンブル依存プログラムのある日の内容をご紹介します。

今回のテーマは、「今後の目標(認知行動療法)」と「コンプレックス(ミーティング)」です。

依存症を抱える人は自分の体験と照らし合わせてみてください。

そして、依存症と接点のない人は、依存症の世界を知る一つの読み物としてふれていただけたらと思います。


依存している行動をどうしたいか

依存症からの回復にあたっては、依存していた行動を完全にやめることが一般的には良しとされます。

しかし、僕は完全にやめるのではなくて、コントロールすることを目指すこともありだと思っています。

そんな優しい世界もあっていいですよね。

もし、コントロールすることが難しいと感じたら、今度こそしない生活への取り組みを始めればいいのではないでしょうか。

ギャンブル依存のグループのなかで、僕たちは今までの生活を変えたいと思う理由を共有しました。

それらの理由には、

「自己を肯定したい」
「時間を有意義に過ごしたい」
「家族の心の平和のため」

などが含まれていました。

何よりも重要なのは、自分が行動を変えたいと思う理由を見つけることです。

回復に向かう道のりでは、さまざまな困難と出会います。

解決していない問題や失った信頼がなかなか取り戻せなくて、心が折れそうになるときもあるでしょう。

そんなときに「なぜこの目標に向けて頑張ろうと決めたのか」ということを思い出してほしいのです。

それはあなたが迷った時の道しるべとなり、行動を変えたいという初心があなたを支えるお守りになります。

「コンプレックス」について語る

自分のコンプレックスなんて見たくないですよね。

しかし、そのコンプレックスをじっくりと考えることで、人生を見つめ直し、整理する機会になることもあります。

もしコンプレックスについて考えたいときは、心身に不調が出る恐れもあるので安全な環境で行なってください。

僕たちのグループでは、多くの人が学歴や親との関係性についてのコンプレックスを口にされていました。

コンプレックスとは少し違いますが、誰しもが性格上の欠点を持っていると思います。

依存症からの回復の過程では、これら性格上の欠点と向き合い、それを取り除くことが大切だとされています。

この作業をしていくと、人は誰でも大きく成長し、依存していた行動へのとらわれが消えるとされています。

一方で、全ての性格上の欠点を完全に取り除くことは必ずしも期待できません。

克服できる欠点は克服する。

取り除くことはできないものはうまく付き合っていくことで満足する。

これが大切なのです。

まとめ

今回は、「今後の目標(認知行動療法)」と「コンプレックス(ミーティング)」をお送りしました。

ぜひ、あなたのやめられたくてもやめられないことについてどうしたか目標を立ててみましょう。

そして自分のコンプレックスについて考えるきっかけとして役立ててみてください。


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