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底つき体験は人生に必要か?

こんにちは、心理士のなべたです。

人生のどん底を経験したとき、僕たちは何を見出すことができるのでしょうか?

依存症の世界では、「底つき体験」と呼ばれるこの瞬間が、多くの人々にとって大きな意味を持ちます。

この記事では、底つき体験の必要性とデメリットについて考えていきます。


底つき体験とは

「底つき体験」とは、“もうこれ以上は悪くなることはない”と思えるほど、大変な困難に直面し、苦悩することです。

このとき、自分の生き方を大きく変えなければならないと強く感じることが多いです。

もちろん、人によって「底つき」の感じ方は違います。

大きく健康を害したり、大切な人との関係が壊れたり、仕事を失ったり。

また、心のなかの苦しみや絶望感が「底つき体験」となる人もいます。

底つきが役立つとき

底つき体験は依存症から抜け出すための大きなきっかけとなると言われています。

その理由はいくつかあります。

まず、底つきを経験すると、自分がどれだけ深刻な状況にあるか、自分や周りの人にどんな影響を与えているかをしっかりと理解することができるようになります。

この深い理解は、問題を解決しようとする強い気持ちを生み出します。

そして、底つき体験があると、これからどんなに大変なことがあっても、それを乗り越えられるという希望を見つけることができます。

この希望は、これから生きていく上でずっと力になってくれるでしょう。

底つきは良いことばかりではない

依存症から回復に向かうとき、「底つき」が手助けをしてくれることもありますが、困難ももちろんあります。

底をついた自分をイメージしてみてください。

仕事を失ったり、家族や友達との関係が悪くなったりと、社会生活にも悪い影響を与えます。

すべてを失うと、その人は孤独になってしまいますよね。

こんな状況になると回復から遠ざかってしまいます。

また底つき体験はとても厳しいものです。

なので、自分自身に対して自信がなくなり、周りの人に助けを求めるのが難しくなります。

まとめ

依存症からの回復には、「底つき」という大きな体験が役立つことがありますが、この体験が必ずしも全ての人に必要なわけではありません。

このような体験は、回復の第一歩となることもあります。

しかし、人間関係や社会生活に問題を起こしたり、回復を難しくしたりすることもあるのです。

底つきを経験するかどうかにかかわらず、大事なのは問題に気づき、変わろうとする気持ちを持つことです。

回復の道のり人それぞれあっていいのではないでしょうか。

依存症を克服することは、自分自身を見つめ直し、成長する過程です。

自分を理解し、回復に向かって前進する勇気が新しい人生の鍵となります。


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