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あのフレーズとベストマッチ!「さざなみのよる」

さざなみのよる 著者:木皿 泉さん 河出書房新社

「今でもあなたはわたしの光~」

のフレーズで終わる有名な歌はご存じでしょうか?
そう、米津玄師さんの大ヒット曲「Lemon」です!

<さざなみのよる>を読みながら、このフレーズが頭をよぎり、
ナスミさんの周囲の人はナスミさんのことを
“わたしの光”と思っているのではないかと思いました。

ナスミさんのように、生涯を閉じる前に人はどのように感じていたか、
そして家族を含めてその人に関わった人の
心の行き場はどこにいくかを
14話の中でじっくり味わう1冊です。

ナスミさんに「あなたはわたしの光」と言われたらどうしますか?と
質問してどのような返事があるかなと想像していたら、
答えは<第7話>に書いてありました。

「誰かが、私にもどりたいって思ってくれるような、
そんな人になりたいの」

ナスミさんはきっと、人とのつながりの中で
“心のもち方”を伝えたかったのではないでしょうか。

ページをめくるたびに、オレンジ色の
やさしい光を感じました。
ナスミさん、またどこかでお会いしましょう!

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