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SHCで学んだこと

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スポーツヒューマンキャピタルを受講して学んだこと。
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記事一覧

アメリカのスポーツに対する価値観について

先日、現在はスタンフォード大学のアメフトチームでコーチをしている河田剛さんのセミナーに参加してきました。 こちらは、SHCの本コースとは別のものなのですが、NCAAというアメリカの大学スポーツ協会のことを中心とした、アメリカのスポーツ事情についてが本セミナーのテーマです。 ちなみに、日本でもNCAAのような全国で統一した大学のスポーツ協会を作ろうとスポーツ庁を中心に近年では動きができています。もともと、アメリカの学生スポーツ界ではアメフトの試合での死亡事故や、選手の学力低

「エスキモーに氷を売る」とかいうただのマーケティングの本質の話

今回読んだ「エスキモーに氷を売る」は不人気球団だったニュージャージー・ネッツのCEOとなった著者が、独自のマーケティング手法で球団の経営改革に取り組んだ話。 ※ネッツは2012年からブルックリン・ネッツに球団名を変えているようです。 SHCの課題でJ3チームの”ブラウブリッツ秋田の事業報告を作成する”というテーマがありました。 2018年の平均来場者数3,000人弱ですが、チケット総収入を考えると有料入場者はかなり限定されるのでは、という経営状況です。 秋田はもともと

小さなリーダーシップについて

「ヤフーの1on1」の著者である本間さんの二度目のSHCの講義は、「スポーツ組織のリーダーシップ」について。 ”自分にあったリーダーシップを見つけること”が本講義の目的ですが、僕としては講義内で議題に挙がった「小さなリーダーシップ」が印象に残っています。 よくリーダーシップというと、カリスマ的で崇拝されるような特別な能力を思いがちです。 このリーダーシップは、例えば、”Yes, we can”や”I have a dream”のメッセージを繰り返し発して、国民の支持を得

スポーツクラブの特殊性、経営課題、経営者に求められることとは

以前のnoteにも記載しましたが、スポーツ界で自分がどんな価値を提供できるのだろうと考えると、結局は「なぜそのスポーツが必要なのか」にたどり着きます。 「スポーツ(ぼくの場合は100%野球ですが)が好きだからスポーツ業界に入って、そこで活躍したい」という気持ちがありますが、それはぼくがしたいことにすぎません。 本当に社会はスポーツを求めているのか、それを商品としている側は常に問い続ける必要があります。 ちょうど、現在受講しているSHCで「スポーツクラブの特殊性、経営課題

アメリカ的であってアメリカ的でないMLS

今週末に「MLSから学ぶスポーツマネジメント」の著者である中村さんのクラスがあるので、書籍で予習。 MLS中心の内容なので、普段野球界隈にいると手に取らない書籍なのですが、アメリカのスポーツビジネスについて理解する上でとても多くの学びがあります。 MLSは1996年に創設したアメリカのプロサッカーリーグ。 多くのプロリーグと同様に創設当時はビジネスとして困難な時期もありましたが、2017年の平均観客動員数は22,106人。 同年、特にアトランタを本拠地にするユナイテッ

人生設計に戦略が必要な理由

スポーツヒューマンキャピタルでは21冊の課題図書、推薦図書を指定しています。 サッカーやスポーツビジネスに関するものだけではなく、一般的なビジネス書も含んでいて、受講期間内の読破を目指して最近は毎日一定の時間を読書に費やしています。 セミナーの受講と同様に、読んで満足することのないよう、きちんと理解して学んだことも確実に身につけるために、noteにまとめていきます。 今回読んだのはLIFE SHIFT。 3年前に日本語訳が発刊されましたが、今でも書店では積まれて陳列さ

キャリアとは何なのか。

この春、SHCというスポーツビジネススクールで約2ヶ月間勉強することに決めました。 というのも、スポーツについてインプットとアウトプットをもっと増やしたかったから。 僕は昨年の4月から4年間務めていた外資系企業を辞めて日本サッカー協会に入りました。 この1年間は競技者のデータ分析であったり、業務改善だったりを主に取り組んでいて、そこそこ忙しくて、そこそこ役に立っていた実感があったのですが、 ではどれだけサッカー 、スポーツに貢献できたかと振り返ると、全く価値を出せなか