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UIデザイナー・デザイン会社の経営者様必見!!/画像デザインの権利化を検討しよう。

 こんにちは!弁理士のnabです。本日は、「画像デザインの権利化を検討しよう」というテーマです。デザインで製品を差別化し、競争優位を長期に亘って継続したい方は必見の内容となっております。

1.伸び続ける意匠登録件数

 本日は、以下のデータを、共有したいと思います。下は、画像デザイン分野における年代別の意匠登録件数の推移です。

画像デザイン 年代別・意匠登録推移

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:日本意匠分類/Dターム N3?(画像デザイン) AND  出願期間(1年毎)

 登録件数は、2008年のi-phoneの発売以来伸び続け、2022年には、2019年に1000件を超え、1500件に到達しようかという勢いで伸び続けています。

 我が国への意匠登録出願件数は、2010年以降3万件前後で横ばいで推移していることを考慮すると、2022年における画像デザイン分野の登録件数は、2008年の106件から14倍と爆発的に伸びているといえます。

 この上昇は、スマホ普及率の上昇、Appleのデザイン戦略の成功、意匠法改正などの要因によるものと思われます。

2.画像デザインの登録対象

 画像デザインの登録対象は、主に、操作画像(アイコンを押すと何らかの表示のされる前画面)と、表示画像(アイコンを押して、何らかの表示のされた後画面)です。

操作画面と表示画面

3.デザイン登録するメリット

 画像デザインを登録するメリットとしては、何と言っても、独自のUIデザインの模倣抑止です。意匠登録によって、製品を差別化し、競争優位を長期に亘って維持できます。(意匠権は、最大で出願から25年間存続します。)

 日本において、実際訴訟に発展するケースは、稀と言えますが、実務経験上、企業は、他社の類似意匠を発見した場合、ライセンスや、登録意匠の無効化、デザインの回避検討を余儀なくされます。

 出願した本人は、気づきにくいのですが、意匠登録により、他社が模倣するのを抑止する効果が働いているといえます。

以下では、デザイン登録件数増加の原因分析と、具体的な、画像デザインの登録事例を紹介しています。

こちらは、デザイン思考に関する記事です。







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