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第1回:松永梨加~「好きな歌手」から「尊敬する人」への変化

松永梨加さん。音楽鑑賞を趣味にした僕が出会った、CALL MY NAMEという通称「こるまい」の地下アイドルグループの青色担当だった僕の推しの名前だ。梨加さんは2023年5月25日にこるまいを卒業し、今は新グループ発足に取り組んでいて、7月31日にはソロのライブ出演が決まっている。

この記事では、その梨加さんから僕がなぜ歌以上の元気をもらい、僕の「好きな歌手」から「尊敬する人」に変化したかを話す。この変化には3つの理由がある。

①歌声、歌い方、歌う姿が素敵だから
②歌う姿を見て、僕は涙を流したから
③僕が理想とする人物像だから

今回語るのは、1つ目の理由である「歌声、歌い方、歌う姿が素敵だから」について。この記事の序章はこちら、第2回目はこちらから、第3回目はこちらから。


・心を掴む情熱的な姿

初めてこるまいのライブを見た翌日の2023年2月16日、僕はSHIBUYA DESEOというライブハウスで再度、彼女たちのステージを鑑賞した。ライブ後には、アイドルとチェキを撮ったりお話しが出来る特典会が始まった。ハマった歌手がたまたま地下アイドルでアイドル知識ゼロの僕にとっては、「歌い手ご本人にライブの感想を伝えれる上に一緒に写真も撮れる」という豪華な時間だった。梨加さんの歌う姿がとても印象的だったので、ご本人にそれを伝えて記念にチェキを撮った。

「梨加さんの歌う姿は、魂が籠ってて痺れた」と本人に伝えたかったのだが、興奮のあまり思わず英語が入り混じってしまった。でも梨加さんは「ありがとぉ~!」と、とてもキャピキャピしながら言ってくれた。

歌が上手い歌手は沢山いるが、誰かの心を掴むのは綺麗な歌声以上に「歌う姿」が素敵で、直球で情熱が伝わる人だと僕は思う。歌う時の表情、体の動き、歌詞への感情の込め方、素敵な歌声。僕にとってその全てを兼ね備えた人たちこそ、松永梨加さんとMAMAMOOというKpopグループのラップ担当・ムンビョル姐さんだ。

どうして唐突にムンビョル姐さんの名前を出したかというと、ムンビョル姐さんこそ、僕が音楽鑑賞を趣味にした理由だからだ。姐さんのおかげで、辛い事があっても「音楽を聴けば少しは前向きになれる」と気付けた。だから、ムンビョル姐さんがいなければ、僕は梨加さんに出会えなかった。でもその事まで話すとキリがないので、代わりにDAY6の「Congratulations」のカバーで女神級の歌唱力をブチかました姐さんを見てほしい。

話を戻そう。この日に梨加さんとチェキを撮った時、僕は緊張しなかった。各メンバーのパフォーマンスに注目していて、梨加さんを推してなかったからだ。3回目に見たライブで「HELL HELL HELL」の落ちサビを歌う姿があまりにも綺麗で、とにかく魂が籠ってて、体全身から情熱が溢れているように見えた。そこで梨加さんに心をガッチリ掴まれ、「僕も最前列で青いペンライトを梨加さんに向けて振って応援したい!」という目標が出来た。

だからこそ、梨加さんを推し始めた後の3月11日に見た渋谷近未来館という会場でのライブはとても楽しみだったし、クソほど緊張したし、思い入れがある。

・仕事の面接や元カノの前でも経験しなかった度合いの緊張

渋谷近未来館では、ありがたい事に青いペンライトを前方エリアの中央で梨加さんに向けて振る事が出来た。僕は前から2列目にいたが、最前列にいたお兄さんが、しゃがんでくれたのだ。しかも、僕が一番好きな「HELL HELL HELL」の落ちサビで。

僕のすぐ目の前で、僕の好きな歌手が綺麗な高音を会場中に響かせて熱唱していた。そのお方を、僕は青いペンライトを振って祀る事が出来たのだ。僕の喜びは、最高潮に達していた。

熱唱中の梨加さん。「格好良い」というより「可愛い」表情をした瞬間であった。

ライブ後は梨加さんと一緒にチェキとスマホ写真を撮りに特典会の列に並んだ僕だったが、呼吸が荒く、手を胸に当てて自分を落ち着かせるのに必死だった。ファンになって改めてご本人様に会えると思うと落ち着かなかった。緑担当の絢野かのさんが特典会の受付から僕に目線を送って呼吸を整えてくれたが、その2秒後に梨加さんを目の前にまたバチクソ緊張してしまった。

梨加さんを見てとっさに出た言葉が「アイドルでいてくれて、ありがとうございます!」だった。緊張で他に言葉が出なかった僕に、梨加さんは笑顔で気さくに話しかけてくれた。僕が特典会に参加できなかった日のライブでも僕の顔を認識してた事や、真剣な顔でオススメのお酒を教えてくれたり、僕の会場での沸き方を見て「いやぁ、イグはやっぱりパリピだねぇ!」とちょっと大きな声で言い放ったり、梨加さんを推すためにつけた僕の青いネクタイに気付いてくれたり。好きな歌手と楽しく交流出来て、僕は本当に嬉しかった。

梨加さんと言えば、学生時代に剣道部で培ったその筋肉!

梨加さんと写真を撮れた僕は自分でもびっくりするぐらい喜んでしまい、気が付いたら英語で発狂し始めてしゃがんで目を閉じ、会場のロッカーにもたれかかって自分の体を支えていた。10秒はこの状態が続き、興奮が収まって目を開けると周りのスタッフ、ファン、メンバー一同にニヤニヤしながら見られていた。特に紫担当の石原千尋さんのニヤニヤ具合といったら・・・。

好きなKpopグループのハイタッチ会で緊張どころかノリノリだった僕が、何故あんなに発狂したのか理解できなかった。今でこそ「歌う女性は偉大」と気づいてるけど、この日の僕も無意識にそう思い、嬉しかったから発狂したのだと思う。

・梨加さんこそ、日常を彩る声と幅広い歌い方の主

綺麗な声だけでなく、幅広い歌い方をする女性歌手が僕は好きだ。そういう人は日常生活を美しく彩ってくれる。梨加さんは、そんな素敵な歌姫なのだ。

電車の中でこるまいの曲を聴く時も、生で歌を聴く時も、梨加さんの歌声には色んな発見があった。少し懐かしさを感じさせる声質。落ちサビでの綺麗な高音。「Unlock」等では声を少し低く、「Selfish」では可愛く韻を踏み、「CALL MY NAME」の英語ラップではとにかくエネルギッシュになり、聴いてて楽しい。生で聴く歌声のエネルギッシュさといったら・・・。

こるまいのライブに通っていたら、梨加さんの歌い方の変化を楽しむ事も出来た。3月までは歌い方に落ち着きがあって、4月はいつも以上に声が高くて激しさが増していたり。梨加さんの誕生日前日に行われた4月2日の新宿WALLYでは「HELL HELL HELL」の落ちサビがいつも以上に高く美しく、上品に響き、聴き惚れた。

路上ライブではよくゆったりした曲をカバーし、その懐かし味ある声がより上品になって、聴いていて心が落ち着く。

「この記事、好きな歌手の好きな所を挙げてるだけじゃん」と思われるかもしれないが、そもそも、何故この事が僕が梨加さんを尊敬する事に繋がるのか。

元々趣味が少なく、家族やとても気の知れた友人たちと別の国に住んでいる僕は、この5年で日々の自分の活力が枯れたのを何度も感じた。住む環境が大きく変わっただけでなく、辛い思いをする事が多くて前向きになるのが難しかった。だから音楽鑑賞は、周りに人がいなくても僕の日常の楽しみを広げてくれる趣味だと、5年経ってようやく気付けた。それまでの僕の趣味は、心を満たしてくれる物ではなかった。

誰かを魅了する歌声を持ち、情熱的に歌う女性は偉大で格好良いし、こちらの心が熱くなるだけでなく、安らぐ。ただでさえ嫌な事が多い世の中なので、なるべく笑顔で生きていきたい。僕の心に余裕を持たせてくれる。そういう人は中々いないし、感謝しかない。僕の日々を「りかちゃーじ」してくれるから、僕は梨加さんのファンになったのだ。梨加さんとムンビョル姐さんの歌声を聴くと、僕は安心感を感じる。

でも今回綴ったことは、僕が彼女を尊敬する理由の1つに過ぎない。こるまいのライブに通う内に梨加さんから歌以上の元気、すなわち、今後の人生で生きる自信や感動をくれるとは思いもしなかった。

次回は、2つ目の理由について書こうと思う。

渋谷近未来館ライブの帰り道のチェキ飯。

・松永梨加 - SNS

Twitter: @Rika_Karman
YouTube
Instagram: @__maturika
TikTok: @_richan
CHEERZ - KEYTALK MV出演オーディションに参加中!(追記:2023年7月23日に最終審査終了)

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