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テレビを見ない世代と時代に追いついけない人々(雑誌廃刊に思う)

しがみつく人々

■相次ぐ雑誌の廃刊

〇「イブニング」休刊 雑誌で漫画を読む時代は終わった? もはや「連載」自体を見直す時期に
2023.02.28

 漫画雑誌「イブニング」が、本日2023年2月28日に発売された、2023年6号を最後に休刊となった。平均発行部数は約4万2000部。一部の連載作品は他誌に引き継がれるという。近年、出版社にとって盤石とされていた漫画雑誌の休刊が相次いでいる。「イブニング」に限らず、深刻な部数減に喘いでいる雑誌も少なくない。

https://realsound.jp/book/2023/02/post-1269130.html

同じように、週刊朝日が4月いっぱいで休刊になることも雑誌というメディアの時代の終焉をうかがわせる。

漫画雑誌の廃刊は、漫画という商品の届け方が、すでに雑誌に頼らないという時代の趨勢を反映している気がする。好きな作家、好きな作品を見ようと思えば、今はインターネットで見ることが多い。

すでに少年ジャンプや少年サンデーなども部数を落としており、大量に販売しないと採算が取れないというビジネスモデルは限界を迎えているのだろう。

■多様化する情報源

 10年前、20年前、インターネットがない時代。さらには、その前の時代までさかのぼれば、日々の知りたいことは新聞やテレビ、雑誌しかなかった。限られた媒体なので、お互いのつながりを確認するために、同じ雑誌をこぞって読んでいた。
 音楽に夢中だったころは、FMマガジンといった特定分野の雑誌を読んでいた。

 いまはネットである程度情報が得られる。
 また、有料ではあるものの質の高い情報が欲しければ、そこにアクセスもできる。
 その多様性には驚くし、それに比して既存のメディアへの依存が相対的に減っている。

 私の息子は、新聞を取っていないしテレビも見ない。
 私自身も、テレビや新聞はほとんど見ない。
 気になる情報は、インターネットのニュースサイトで概観し、気になるものはソースの探索で裏付ける。
 記事に関してのコメントも、東洋経済や日経ビジネスその他のコラムが参考になる。
 特定の識者が気になれば、その人のサイトにたどり着ける。

 それが正しいかどうかを判断する力が必要だという人もいる。しかし、それはかつて大手新聞社が報道する嘘の情報に踊らされたり、テレビのプロパガンダを信じて行動していた人々にも当てはまる。懸念する事項にはならない。

■衰退する世界と興隆する世界

 紙媒体の情報源が衰退しているとは思わない。大規模な事業でなければ印刷コストも流通コストも制御可能である。試しに本屋に行ってみるとよい。様々な書籍は相変わらず出版されている。その代わり、なんだか聞いたことがない出版社もたくさんあるような気がする。

 コンテンツさえあれば、一人出版社も可能であろう。
 世界を色眼鏡で見ない方が良い。単に、役割を終えた媒体が退場しただけである。それにしがみつく愚は避けたほうが良い。

<閑話休題>

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