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ライブ日記:「アレキサンドライト」2021/6/19@北参道Grapes

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6/19(土) nacoバースデーワンマン2021「アレキサンドライト、無事終演しました。
ご来場くださった方、配信で見守ってくれた方、お手伝いに来てくれたメンバー、北参道GRAPESの皆様、本当にありがとうございました。

6月の誕生石の一つであるアレキサンドライトは、太陽光や蛍光灯など当たる光によって色が変わる宝石。見る場面や角度によって見え方が変わるって魅力的で、なんかお得な感じがするなあと思って、私もそんな音楽が作れたらいいなという願いを込めて、ライブのタイトルを付けました。

コロナの影響もあり、収容人数を抑えてのライブになるので、こだわったのは、配信で見て頂く方にも生で見るライブとは違った新鮮な楽しみ方をしてもらえるような一日にしたいということでした。
家庭や仕事、健康上の都合で今、ライブハウスに来ることができない人がたくさんいるのはわかっていました。だからこそ、配信でも見たい!と思ってもらえるライブにしたいなと思い、私が日頃出演させて頂いているライブハウスの中でも配信の画質・音質・照明・スイッチングすべてが最高だと思っている、北参道GRAPESさんでライブをすることにしました。

終演後に自分でも映像を確認しましたが、会場の客席からは見られない角度の映像も多く、照明の美しさも画面越しに見るとまた違った雰囲気に映し出されていて、やっぱりここでワンマンができて良かったと思いました。

<セットリスト>
1. iDentity
2. BLUE MONDAY
3. 花と猫とピースサイン
4. pisca-pisca
5. HORIZON
6. こんぺいとう
7. ひとりになって
8. ひとり暮らしのメランコリー
9. ないものねだり
10 .レイニーレイニー / Citrus in the rain
11. ローリンローリン / Citrus in the rain
12. #SSWガール
13. ひと夏のすべて
14. FLOWER
En1. One
En2. エンドロールで夢を見る

セットリストは悩みに悩んだ・・・。

まず、ワンマンでこれを外すわけにはいかない!と思える、皆さんからの人気が高い(と私は思っている)曲を選びました。
そして北参道GRAPESでやるからこそ歌いたい曲や、季節感のある曲、いつかライブでやりたいと思っていたCitrus in the rainの曲も今回は2曲入れて、セットリストを組みました。

Citrus in the rainで活動することを発表した日、2020年2月のワンマンのセットリスト最後の曲は「iDentity」。夢が叶っても叶わなくても、私とファンの皆さんにとって大事な瞬間にはいつも歌ってきた曲。
あのライブを最後に世界は時が止まったみたいになって、以前のようには歌えなくて、あの日から一度も会えていない人もいる。1年以上、姿の見えない敵に搾取されてきた私たちの時間をなんとかもう一度動かしたい、そんな気持ちをこめての、今回の1曲目でした。

そこから「BLUE MONDAY」「花と猫とピースサイン」「pisca-pisca」と3曲連続で。この曲が一番好き、この曲でファンになった、と言ってくれる人が特に多いと感じる大事な曲たち。曲のつなぎにもこだわりました。

そして「HORIZON」。もともとOne phraseの曲として、6人で歌うことを想定して書いた曲ですが、まだ一度も6人で歌えていない幻の曲・・・(笑)
去年の4月、誰もが家に閉じ込められ、東京には季節外れの雪が降りました。この先の世界は、日常は、仕事は、音楽は、一体どうなるんだろう?って何もかも真っ暗だったときに、それでもいつか必ずまたみんなに会いたい、という気持ちのままで書いた曲。

ここからは、北参道GRAPESといえば新曲披露企画!ということで、過去の新曲披露企画の中からタイプの違う3曲を歌いました。「こんぺいとう」は明るくて素直でちょっとファンタジックな曲。「ひとりになって」は感情と理性の真ん中にある気持ちを歌ったラブソング。「ひとり暮らしのメランコリー」は、聴いてくれる人がほんの少しでも、明日も頑張るか~って思ってくれたらいいな、と思う曲。

休憩明けは、今年の私を大きく導いてくれた「ないものねだり」から始めました。Movie Grand Prix vol.2というイベントで、本当に自分でも思いがけないほどの応援を頂いて、グランプリと審査員賞をW受賞までさせてもらうことができて。応援してくれる方の期待やかけてくれる時間、そして時にはかけてくれるお金にも、なかなか報いることができなかった日々があって、でも今回私の気持ちを100%注ぎ込んで書いたこの曲でやっと結果を残すことができて、本当に嬉しかったです。

そしてCitrus in the rainから「レイニーレイニー」「ローリンローリン」の2曲!「レイニーレイニー」は、例に漏れず大事なライブで雨が降ったこの日にピッタリだったと思います(笑)「ローリンローリン」は夏を感じさせる爽快さがあって、イヤなことは全部ジェットコースターに乗っけて吹っ飛ばしちゃおうぜ!!っていう明るい曲なので、歌ってて楽しかった!

ここから弾き語りに戻って、みんな大好き(?)「#SSWガール」に続き、今年こそは湘南の海に行きたいぞ~そんな明るい日常戻ってこい!という個人的感情により「夏の夜はビターエンド」を歌いました。この状況が落ち着いたら、本当はもっと地元・神奈川でも活動したいと思っています。

そして新曲「FLOWER」を本編の最後に。
例によって前日までちまちま修正していてギリギリの仕上がりだったけど、これから大事に歌っていける曲になったと思います。

皆さんから貰った候補の中で今回選ばれた「道」というテーマを前にして色々考えている時、ふと思いついたのが、アイドルを応援するとき(特にK-POPとかかな?)にファンの人が推しの相手に使う、「あなたがこれから、花道だけを歩いて行けますように」という応援の言葉。
花道だけ歩いて生きられるわけがないって大人ならみんな分かってはいるけど、それでもやっぱり自分の好きなアイドルやアーティストには、なるべくキラキラした道を行き、できる限りたくさんの成功を収めて幸せになって欲しいって願うんですよね。私もアイドルヲタクの端くれなのでその気持ちがすっごく理解できるし、すごくいい言葉だなと前から思っていて、今回の曲作りのきっかけにもなりました。

"花道ばかりを歩ける人生はきっとないけど
地に足つけて見る夢も 意外とロマンがあるよ そうでしょ?"
"過ぎてしまった過去よりも いつだって今が大正解でしょ!"

それぞれサビの部分の歌詞。
色々なところで折に触れ話したり、書き留めたりしている通り、音楽一本で生きる勇気もなく、会社勤めをしながら音楽を続けている自分の中途半端さを恥ずかしいと感じはじめて随分経ちました。
音楽一本で頑張っている人たちに対して、自分は真剣さが足りないんじゃないか、という悩みが常に付き纏っていました。

もちろん今もそう思う気持ちはあるけど、最近は副業時代と言われる社会の流れもあり、「好きなこと」と「できること」2つを同時に仕事にするってもしかして逆に最強なのでは?と思い始めました。(笑)
「好きなこと」=「できること」で、それでお金を稼いで生活できたらもちろん一番最高だけど、まず自分に「できること」があって、それでお給料を貰うことで誰にも頼らず自分の暮らしを成り立たせることができて、一方で「好きなこと」もちゃんとあって、それは本当にやりがいがあって。

生活という現実と、追いかけたい夢の共存。そういう風に私が生きてきた道が、私にとってはきっと正解だったんたと少しずつ思えるようになってきたから、いつかは100%そう思えたらいいな。

アンコールは、One phraseの「One」から。これは私が私以外の5人の大切なメンバーに向けて書いた曲。なんだかんだと5年半(前身のグループを含めればもっと)、ずっと一緒に音楽をやってこれたというのは奇跡的なことだと思っていて、ここから先もなるべく長く、私たちが続いて行けるといいなと思っています。

最後は私がnacoとして初めてリリースした曲「エンドロールで夢を見る」で終わりました。今でこそたくさん曲も増え、この曲がライブで登場する頻度も下がっていますが、やっぱりこの曲がnacoの原点であることは間違いないので、最後の最後に震える指を振り絞って?弾き終えました!

終演後にはファンの皆さんから温かいサプライズを頂きました。来場のみなさんと配信のみなさん、それぞれの形でライブを盛り上げ、誕生日を祝ってくださって、本当にありがとうございました。

休む間もなく次は7/4(日)にも「なこの日。」というイベントが控えていて、色々と準備も進めています。
そしてなんとか今年中にはやりたいと秘かに温めていることもひとつあり、引き続きどんどん前へ、少しでも上へ、進んでいきたいと思っていますので、これからも応援してもらえたら嬉しいです。

ありがとうございました!!!

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2021.6.19 naco🍋

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