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きれいなジャイ子

無類の帽子好きである。
その魅力に目覚めたのは、30歳を過ぎた頃だろうか。当時は髪をショートにしていて、キャスケットをよく被っていた。以来、様々な帽子を被ってきたけれど、ここ数年のお気に入りは『ベレー帽』。
一年365日のなかで、おそらく300日以上は被っている。

最近はお洒落というより、髪の毛を整える手間が省ける、というのが主な理由だ。仕事柄、締め切りに追われたボサボサの髪でも、帽子を被ればなんとなく恰好がつく。美容院になかなか行けないときは、帽子がないと出かけられないほど重宝している。

今日はついつい、新しいベレー帽を買ってしまった。
春夏でも綿や麻の素材で楽しんでいるのだが、今の季節、秋冬こそ種類が豊富で、帽子屋さんの前を素通りすることが難しい。

目指すは「きれいな」ジャイ子である。

じつはとあるパーティで「きれいなジャイ子みたいですね」と、面と向かって言われたことがある。その人は気を遣って「きれいな」を強調してくれたけれど、そうか、ベレー帽を被ったわたしはまさに「ジャイアンの妹のジャイ子だ」と、なんだか納得してしまった。

50歳を迎え、代謝の衰えは否めず、余計な皮下脂肪が至る所についてしまう昨今。ぽっちゃり体型が定着してしまったわたしがベレー帽を被る姿は、自分でいうのもなんだけれど、本当にジャイ子である。

「きれいな」ジャイ子であるためには、それなりに美意識を持っていなければならない。新しいベレー帽で「きれいな」を維持しなくては!

・・・なんだかこじつけた理論で、ベレー帽に散財してしまう自分を肯定しているだけである。

追伸。写真のベレー帽、今日わたしが買ったもの(モーヴピンク!)と同じです〜色違いで買うとしたら何色かな、と店を出るときに撮らせてもらいました。

じつは白も気になっている、、、(苦笑)




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