見出し画像

後編

ねぇ、アンタさあ、、


あんた、、頭皮、卵の匂いするね。

は?

振り返ると

姉が僕の後頭部の匂いを嗅いでいた

そうなのだ

この姉はちょっと行動や発想がオカシイのだ。


イメージとしては 
アニメ 青ブタ の双葉という感じだろうか。

そんな卵のくだりなど、、今はどうでもいいのだ!

僕の卵臭のする頭の中は、縦スジジャンプをどうやってバレずに自然に回収するかでいっぱいになっていた。


ぼくはぼくなりに遠回しの表現で事情聴取を開始した

あのさ、、去年、、スラダンとか漫画置いてたけど、、読んだ? 

あ〜、読まなかったかな、、


よし。


単行本を読んでないなら
ジャンプだって読んでないはずだ!

あ〜と、雑誌があったと思うンだけど、、

あれは?

  あ〜、覚えてないけど、誰も読まないから捨てたんじゃないかな?

ヨシヨシ!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ズバリ私の勝ちでしょう!!


その日は一人、ローリーエース(ヤクルトのパチモン)で祝杯をあげた。


次の日、姉が学校に行ってる間、退屈なので姉のマンガを借りるため姉の部屋に入った 

普通は嫌だろうが、この点も姉は気にしない性格らしく 

 部屋の漫画は勝手に読んでいいからね、、と言ってくれていた。


姉の勉強机にはそれこそ、りぼん、マーガレット、など分厚いのが机に置かれていたがそれも中学まで、、

高校になると姉はめっきりマンガを見なくなったのか分厚いそれらはなかった

安心しきってるぼくは部屋のあるところに、ふと目をやると   頭の中が真っ白になった。



なんと姉の机の端っこのプリントやファイルの束の一番下に少年誌らしきものがあるではないか!

え? 僕は混乱した。


え?
お捨てになさったんぢゃないの?

いや、まて、
あれが 縦スジジャンプだと決まったわけではない。

僕は微妙に隠れているその分厚い雑誌の
背表紙の確認作業に入った。

頼む、、



なんてこった、、、


少年誌だ、、、


しかも


コミックガンガン だった。


劇的ビフォーアフターのナレーションならこういったに違いない、、

なんということでしょう?

あれほどジャンプと思い込んでた雑誌が
コミックガンガンだったなんて、、


当時の僕の気持ちを察すれば答えは早かったのだ

ガンガン行こうぜ!

ガンガンイこうぜ!


どちらにしても

漫画のエロ場面に 卑猥な線を付け足した事実は変わらず、その少年誌は姉の机の上に置いてあった。。


結論、、

姉は嘘をついていた。

なんで? どーして??

それについて夏休み中 とうとう姉から言及はなかった

その後何年もそのスジの人と心の中では呼ばれてたに違いない。

なんで姉は嘘をついたのか、、、ミステリーはまだ続く



おわりのようでおわらない


この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?