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エネルギーとカロリーって違うのかもしれない

ナポリにある、vesuvioヴェスヴィオ山に登ってきました。


改めて見ると、「ここ本当に登ったんだ?」って思うほど、いろんな奇跡や偶然の中で行かせてもらえた場所。

標高1,000mほど、まだ麓には雪が残る4月上旬。
夕日を見るために16時ごろ出発。

バイクで標高800mあたりまで行き、そこから1~2時間ほどかけて歩いて登っていきました。

やすみやすみ。ポンペイの街を見下ろしながら


頂上にて

この日は蒸気がもくもく上がっていました。
気温が低いからかな、なかなかいつもこんな風に見えるわけではないそう。


「秘密の場所に連れていく」と頂上から少し細い道になっている先に進みました。
ここでは平地になっていて地熱であったかいんです。
寝そべったり、ホットティーを作ったり。


暮れていく夕日を見ながら時間を忘れて、空と一体になった気持ちでした。

じんわり背中から熱が。


地球のエネルギーを感じる。そんな体験でした。
ゆっくり落ちていく夕日と背中から伝わる熱、わたしも地球の一部なんだよなと、何を考えるでも何をするでもない時間という空間をただ流れている感覚。


わたしたちは地球のエネルギーをいただいて生きている。
栄養士という仕事をしていると、食材のカロリーはいくらで、という話題が中心になることが多いのですが。

それは食品成分表に記載されている”燃やすといくら熱を発生させるか”というエネルギーの単位がkcal=カロリーであるのです。


ダイエットをするときにカロリーを適正に、とかいうアレです。

でも、例えば野菜や穀物はこの地球に根を張って養分や水分を得て育っていく。そしてそれをわたしたち人間がいただく。

食べることで得るエネルギーってそういうことだよなって、それが正しいとか間違ってるとかそういう次元ではなくて、「そうだよなあ」と腑に落ちる感覚。


それを体感するためにここに来させてもらったんだなと、ここにこれた機会も本当にありがたかったんです。



夕日が落ちた後は月明りと街の明かりがとても美しかった。この日は三日月だったけど写真に撮るとまん丸にも見えますね。

ナポリの夜景



生きることは地球のエネルギーをいただいて、そのエネルギーをまた地球に循環させること。


「いただきます」にその感謝の気持ちを込めて・・・・




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