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#35 挨拶とお礼ができればそれで良し

今週もお疲れ様です。
ながなっつです。

人同士のコミュニケーションの悩みは、いつの時代も大きな課題です。
特にコミュニケーションに対して苦手意識を持っている方は、何がコミュニケーションの正解なのか分からないことが多いですよね。

「どうすれば人とうまくコミュニケーションが取れるんだろう?」
こんな悩みを持つ方は多いはず。

実はコミュニケーションに最低限必要な要素は、大きく2つだけなんです。
しかもどちらも簡単にできること。

今回は「最低限必要なコミュニケーション」について、一緒に考えてみましょう。


「とーしつとーく文字版」はラジオトークのチャンネル「とーしつとーく」がベースです。
統合失調症を抱える私・ながなっつの経験を元に、内向的で考えすぎてしまうあなたの悩みを共有。
一緒に解決策を探っていきましょう。

あなたの不安がふわっと軽くなるきっかけになりますように。


○最低限必要なコミュニケーション

早速、コミュニケーションで最低限必要なことを挙げます。
それは次の2つです。

  1. 挨拶

  2. お礼

詳しく見ていきましょう。

■挨拶

コミュニケーションで最低限必要なこと、1つ目は「挨拶」です。

人と人とのコミュニケーションは、必ず挨拶から始まります。

「おはようございます」
「こんにちは」
「お久しぶりです」

文章にすると短いですが、挨拶は無限の可能性を秘めているんです。

まず「会話の糸口になる」ということ。

たまに、いきなり本題に入る方もいますが、通常は必ず「挨拶」という一言から会話が始まります。
これは挨拶が「本題のクッション」の役割も果たしているからです。
いきなり本題に入ると、聞いている方は身構えるし、発せられた言葉の処理が頭で追いつかないこともあります。
そこで挨拶を入れることで、これから会話が始まるという情報が受けられ、言葉の処理の準備運動が行えるんです。

また、挨拶は「バリア」を壊す役割もあります。

人は無意識のうちに、他人に対して「バリア」を張っています。
この「バリア」の厚さは人それぞれで、薄いほどコミュニケーションが得意な人で、逆に厚いとコミュニケーションが苦手な人となります。

ただ「バリア」が厚い人でも、そのバリアを貫通する言葉があります。
それが挨拶。
挨拶をされると、バリアがどんなに厚い人でも「挨拶を返さなきゃ」という気持ちになり、張っていたバリアが壊れるんです。

バリアの壊れ具合は人によって差がありますが、一度バリアが壊れれば会話の糸口は見つかりやすいです。

さらに挨拶は、「発した相手の気持ちの断片」が瞬間的に理解できる効果もあります。

例えば、相手の「おはよう」の声が暗かった時、ほとんどの人は相手が「元気がないんだ」と思います。
また「お先に失礼します」の声のトーンが高かったら、きっと「この後何か嬉しいことがあるんだな」と察しが付きます。
発した挨拶の具合によって、その人の調子が把握できるんです。

挨拶は短い一言ですが、様々な役割を秘めています。

■お礼

コミュニケーションで最低限必要なこと、2つ目は「お礼」です。

「お礼」の代表な言葉が「ありがとうございます」です。
何かをもらった時はもちろん、仕事で誰かにお世話なった時にも使いますよね。

「ありがとうございます」という言葉は、言った方も言われた方も幸せになる不思議な言葉でもあります。
口癖になるまで「ありがとうございます」を頻繁に使うと、いつの間にか自分と周囲の関係が出来上がっているんです。

また、もう少し固い言葉だと「お世話様です」というものがあります。

「お世話様です」は特に、ビジネスメールの冒頭部分に入ることが多いですよね。
「お世話様です」と言ったり書いたりすることで、相手は「自分のことを大切に思ってくれている」と感じられます。

現在だと「お世話様です」という挨拶はいらないのでは、という意見もあります。
ただ私は、その後の本題に入る前のクッションとして必要だと思っています。

また、同じようなお礼の言葉に「すみません」があります。
「すみません」は「私のためにあなたの時間を使って申し訳ない」や、謙遜の意味のお礼として使われることが多いですよね。

でも私は「すみません」を使うことは、おすすめしません。
「すみません」は使える範囲が広い分、どうしてもネガティブな印象を相手に与えてしまうからです。
しかも「すみません」は「ありがとうございます」と比べて、相手を幸せな気持ちにはしません。
心を込めてお礼を言うなら「ありがとうございます」を積極的に使いましょう。

○仕事では「+報告」

「挨拶」と「お礼」。
コミュニケーションにはこの2つが最低限、必要なことは理解できたと思います。

さらに仕事でのコミュニケーションでは「報告」をプラスしましょう。

よく仕事で使われる用語に「ホウ」「レン」「ソウ」があります。
それぞれ「報告」「連絡」「相談」の頭を取ったもので、あなたも聞いたことがありますよね。

この「ホウ」「レン」「ソウ」の中でも特に大切なのが、「ホウ」の「報告」。
なぜなら「連絡」も「相談」も大きく言えば「報告」に入るからです。

報告は仕事において必須の要素でもあります。
報告が遅れると仕事の進行が遅れたり、報告をしないあなたの評価がガクッと下がったりすることもあるからです。
酷い時には会社自体がダメージを負ってしまう恐れもあります。

コミュニケーションが苦手な人ほど「なんて報告しようか?」と、報告の仕方に迷うこともありますよね。
でも仕事での報告は「報告する内容」+「これからの対処法を聞く」の2点を押さえるだけでも大丈夫。
ありのままの事実を報告すればいいので、あまり気負わず報告しましょう。

○余裕ができたら言葉を増やしてみる

「なんだか、コミュニケーションを取ることに慣れてきたかも!」
もしこんなふうに余裕が出てきたら、少しずつ言葉を増やしてみましょう。

「天気の話」「季節のこと」
また「話題のニュース」「好きな物事」でもかまいません。

ただし「少しずつ」というのがポイント。

慣れないうちは「挨拶」と「お礼」に徹して、少しずつ言葉と話題を増やしていきましょう。

そして「話の種」も同時に集めると、よりコミュニケーションが楽になります。

「話の種」は様々なところに落ちています。
テレビ、新聞、インターネット、ラジオ。
あなたが普段から触れることが多い情報媒体から「話の種」を集めてみましょう。

そしてその種を元に、話に花を咲かせましょう!

○コミュニケーションの壁は意外と低い!

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
今回のポイントは次のとおり

  • 最低限のコミュニケーションに必要なのは「挨拶」と「お礼」

  • 仕事ではプラスして「報告」も行う

  • 余裕ができたら少しずつ言葉を増やしてみる

コミュニケーションは踏み出すまでが一番勇気が必要です。
ただ、一歩を踏み出せれば、コミュニケーションの壁は意外と低いことが分かります。
あなたも勇気を出して、まずは「挨拶」と「お礼」から始めてみてください。

それじゃあ、次回は2月12日にお会いしましょう!

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