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第17回:Hult 4th WeekーBusiness Challenge #1: New Venture Strategy Simulation&Authentic Leadership II: Managing Relationships|地方スタートアップ起業家の挑戦

おはようございます、Markです。凄まじいスピードで時間が過ぎていき、優先順位を決めて物事進めていかないといけないなぁと実感する毎日です。今回は、先月受講した2つのコースでの気づきや学びを記していこうと思います。

ビジネスチャレンジ#1:新規ベンチャーストラテジーシミュレーションって、授業はどんな内容だったのか?

Dr. Mark Espositoという教授が担当で、4次産業革命、すなわちテクノロジーが様々な産業にもたらす変化と機会に関する事項で、世界的なトップソートリーダーとして国際的に認知されているそうです。Hultの教授職に加えて、Nexus FrontierTechの共同創業者兼チーフラーニングオフィサーで起業家としても活躍されている方のようです。

授業としては、マーケット戦略を下記の3つの大別して考え、
・メインストリーム:確固たる地位を確立したマーケット(例:スターバックス)
・隣接:メインストリームと隣接したマーケット(例:スーパーフードの飲食メニューを提供するカフェ)
・ノンマーケット:マーケットとして存在していない(例:需要可能性があり、将来的に供給が求められそうなマーケット)
それぞれのインダストリー、トレンド、需要・供給ギャップ、バリュー・プロポジション、ビジネスモデルキャンバス、MVP、そして将来予測についてそれぞれの考え方を2日ほどで学びました。

個人的には、ビジネスモデルキャンバスは考えを整理する上で特に有益なフレームワークだなぁと感じました。今の会社のビジネスモデルは前職でもう既に実践してきたものに近いので、新たなビジネスモデルを考える時はこのフレームワークを使って考えたいですね!

参照:Business model canvas. 

ビジネスチャレンジ#1の授業はどのような感じだったか?

ビジネスモデルを考える効率的な手順を教授から学び、その後のグループ課題で実践する形は有益だったと思います。ただし、最初のビジネスプランにどこまでの詳細さ(精度)を投資家たちは期待しているのかなど、参照値が授業内で提示されたなかったのでそこが残念に感じた点ですね。教授は昔4枚のプレゼン資料で投資家から多くの投資を受けた例を話していましたが、恐らくその際は口頭でのプレゼンで相当補足していたと推測できるので、今回のように「パワポのプレゼン資料だけ」の場合はどのレベルであれば投資家たちのニーズを満たすのかを授業内で例を挙げてもらったらイメージしやすかった気がします。

あとはグループワークで評価が100%決まってしまうので、それも時差やチームメイトのスキル・能力・やる気・事情によって左右されるので、他の授業同様に個人・グループワークで課題がそれぞれある方が良かったかもしれません。

Authentic Leadership II: Managing Relationshipsって、授業はどんな内容だったのか?

Dr. Ali Fenwickという教授が担当で、産業組織心理学者であり、人工知能の専門家でもあるそうです。組織行動、リーダーシップ、行動経済学、マーケティング、セールス、イノベーション、デジタルトランスフォーメーションなどの分野で、新たな洞察と効果的なソリューションに貢献しています。フィリップス、メルセデス・ベンツ、ポルシェ、PwC、ユニリーバ、ハネウェル、LVMH、シスコ、バイエル、日清、ノバルティス、ノキアなどの大手ブランドで、FMCG、銀行、通信、医薬品、食品、ファッション、自動車などの調査チームを率いてきた実績が有ります。

「人間関係のマネージメント」ということで、
・多様性の中でのコミュニケーション
・チームダイナミックス
・コンフリクトマネージメント
・コーチング
・D&I(ダイバーシティー・アンド・インクルージョン)
・ネゴシエーション
などの多くのトピックが2.5日くらいでカバーされました。

Authentic Leadership II: Managing Relationshipsの授業はどのような感じだったか?

授業内容としては非常に優れていて、いろいろな学びがあったのですが、
2.5日で履修できる量を明らかに超えていたので、私個人は消化不良でしたね。折角なので、各トピックで最も印象に残ったことを下に綴ってみようと思います。
多様性の中でのコミュニケーション
「個人、個人皆違うのにもそれぞれに最適なコミュニケーションが取れていない理由って何か?」というのを考える機会になりました。
その根本原因が、脳の仕組みでDefault System(DS:デフォルトシステム)とReflective System(RS:リフレクティブシステム)があって、
・DS:同質性について慣れがある、思考を単純化させる、無意識の思考プロセス、ステレオタイプ/バイアスなどを有する
・RS:意図的な稼働が必要、意識下の思考プロセス、思考を改善させる
の2種類で、個々が異なる存在でコミュニケーションの仕方も変える必要があることを意識下に置いていないと無意識にステレオタイプやバイアスによるコミュニケーションの仕方を取ってしまう可能性が高いそうです。

・チームダイナミックス
「そもそもチームって何?」、「ハイパフォーマンスなチームってどういうチーム?」みたいなところを確認できたのが良かったです。
・チームとは?
「チームとは、共通の目的、業績目標、アプローチにコミットし、相互に責任を負う、補完的なスキルを持つ少数の人々のことである。」
すごいシンプルでわかりやすい定義ですよね。

・ハイパフォーマンスなチームとは?
1.明確な目標 - 刺激的なビジョンを持っている
2.成果重視の組織 - 明確な役割とプロセス
3.有能なチームメンバー - 適正な人数と組み合わせ
4.統一されたコミットメント - 個人的な利益よりもチームにコミットしている
5.協力的な風土 - 信頼とコミュニケーションの雰囲気
6.高水準なコンピテンシー - ハイパフォーマンスに必要な相互説明責任
7.原則的なリーダーシップ - 原則に厳しい、人々を尊重する
8.外部からの支援と評価-チーム外部からの支援と評価
9. 明確なチームアイデンティティ - チーム名、規範、許容される行動

どこが足りていないかを確認するのに項目があると便利ですよね。

・コンフリクトマネージメントとは?
マネージャーの時間の最大42%がコンフリクト発生時の他者との合意形成に費やされているそうです。(コンフリクト:相違点、望ましくない行動、または相容れない目標を認識する、少なくとも2人の当事者間の争いのこと)

ただ、コンフリクトというとマイナスなイメージがありますが、よくよく考えるとポジティブな側面もあるというのが大きな気づきでした。例えば、
1.変化の動機となる。
コンフリクトを通じて、自身とは異なる考えに触れ、探索する機会が得られる。
2.創造性を促進する。
結果として、創造性が掻き立てられることもある。

またマイナスなコンフリクトにならないようにする戦略も学びました。
1.コンフリクトの中心にある解決すべき課題を明確化する
2.中立的なストーリーを探索する(個人的な問題に置き換えない)
3.前提を洗い出しして、感情的なレスポンスを控える
4.コンフリクトを学びの機会として捉え、協力して解決する。

・コーチングで使えるフレームワークとは?
コーチの語源って馬車らしいですね。ハンガリーのコチ(Kocsーコーチと発音する)という都市名から来ていて、その都市では馬車の製造が有名だったそう。「大切な人や物を目的地に送り届ける」という意味で元々使われていて、コーチング=「人の目的達成を支援する」というふうにも使われるようになったそうです。

コーチングは、コーチー(コーチングを受ける人)に対して、
・新しい気づきをもたらす
・視点を増やす
・考え方や行動の選択肢を増やす
・目標達成に必要な行動を促進する

という対話を行い、解を提供するのではなく、コーチー自身がこういったことができるように促すことです。

有効なフレームワークとして、Growモデルというのがあるそうで、学ぶ機会がありました。
1.G:Goal(ゴール)
コーチーが達成したい目標や結果を明確化する
2.R:Reality Check(現状把握)
客観的なスタート地点を把握する
3.O:Options(選択肢)
目標達成のために、どのような手段が考えられるかを洗い出す
4.W:Will(意志)
目標達成に対する意志の強さを確認して、解決策を具体的な行動につなげる

D&Iやネゴシエーションについても授業でさまざまなことが教えられていましたが、新たな学びは余りなかったので割愛したいと思います。

とにかく多様なトピックで学びが膨大だったので、行動に少しずつ移して習慣化を図っていきます。