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第8回:EO/EO Growth Forum(5)|地方スタートアップ起業家の挑戦

こんばんは、マークです。今月は珍しく出張が立て込んでいて、中々noteの更新が出来ませんでした。楽しみにしていた方がいらっしゃったら、申し訳ありませんでした!

今回は、私のコンサルティング・アウトソーシングビジネスにとって大変重要なマルチサイドプラットフォームに関するセッションを纏めたいと思います。(サードパーティーツールの恩恵をたっぷり受けていたにも関わらず)プラットフォーム側の都合でサードパーティーツールを急に締め出すような機能変更やコンサルティングなどを直近目にしていたので、非常に身近に感じられるテーマで興味深かったです。

マルチサイドプラットフォーム(MSP)とは?

まずセッションの冒頭で起業家達に投げかけられた質問がコレでした。意外に正確な言葉の定義が分からないまま、「プラットフォーム、プラットフォーム」と使っていたんだなぁと実感しましたね。(笑)マルチサイドプラットフォーム(MSP)とは、「二つ以上のグループを繋げる仲介的役割を果たすサービスやプロダクト」のことを意味するそうです。例えば楽天市場はユーザーと出店者(店子)を繋げる仲介的な役割を果たしているので、MSPの一つと言えます。

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楽天市場のようなMSPを利用することで、
・トランザクションコストの削減
・検索して物やサービスを探すコスト(手間)の削減
・(その他)顧客側コスト(手間)の削減
・(出店者)競争力増大と情報の活用
・(出店者とユーザー間)コミュニケーション効果の増大
・(出店者)プロダクト・サービス提供効率アップ
・会社信用のアップ
などの付加価値を主に得ることができます。

トイザらスが破産した経緯とは?

逆にMSPに参画することは何もリスクがないかといえば、当然リスクはあります。それは、トイザらスがAmazonへの出店を機に破産してしまったことが一つの象徴的な例となっているそうです。トイザらスは2017年9月18日、米連邦破産法11条の適用を申請して破綻。負債総額は約52億ドル(当時のレートで約5800億円)と報道されていました。

Amazonはまだ玩具カテゴリーがなかった2000年、トイザらスと10年契約を結びました。Amazon側は書籍以外のカテゴリーを充実化させることが至上命題でトイザらスは消費者のオンラインでの消費行動の加速を見据えて、双方の利害が一致したタイミングでした。Amazonは、トイザらスが唯一の玩具の販売業者となる契約で、トイザらスの公式サイトをクリックするとAmazon上のトイザらス専用ページに飛ぶ仕掛けにしていました。しかし、Amazonはその後、トイザらスが十分な商品を確保できていないことを理由に、当初の契約を反故にして他の玩具業者らの出店を許したのです。

お恥ずかしながら私はこの事件のことを知らなかったのですが、「時代やプラットフォームが異なれど、こういうことは起こっているんだなぁ」と再認識することができました。

プラットフォームに参画する際に確認すべき点とは?

最後に教授の方から、プラットフォームに参画するか検討する際にどういう点を考慮すべきかについてアドバイスがありました。

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安易にプラットフォーム利用をするのではなく、事前に考えられる利点やリスクを洗い出して取り組むことが大切だと改めて認識する非常に良い機会になりました。

次回以降、これまた大変参考になった「組織論とチームリーディングモデル」について振り返りをしていきたいと思います。お楽しみに!