第11回NHK交響楽団いわき定期を終えて

公立文化施設の広報研修に呼ばれた際、これまではSNSを駆使して券売に結びつくのは演劇公演が「祭り」になった時くらいと話してた。稽古の段階からカンパニー、演者が発信し、公演が始まれば観客も加勢し、地方公演のころには「観なきゃ損」みたいな世論ができ、公演1週間前から当日券までのチケット情報を煽り、実際、けっこう動く、というような。
でも今回クラシック演奏家のインフルエンサー(梶川さんN響さん成田さんなど)と会館が楽しみながら発信し合えば、券売に加え地域の魅力や価値の高さについても、多くの方に伝えられることを学べた。これは大きい。
市民の方は、すごい演奏家の方々が自分な住む街の「人」「地域資源(温泉とか)、豊富な海と山からとれる「食」を満喫し、褒めてくださることで、「自分の街は素晴らしいんだ」という誇りが持てる。N響メンバーの皆さんや、音楽家の皆さんは「いわき、楽しそう。羨ましい。行ってみたい。(また行くのが楽しみ)」と思ってくれる。それを見た県外の方は「いわき」の、音楽会以外への様々な興味が増し、宿泊や飲食をしてみたくなる。
発信する側の、楽しい!おいしい!おもしろい!好き!の循環がうねりとなり、新たな関心層を生み、巻き込むことになる。
そういう可能性があることを学んだ。今回のN響いわき定期に向けた取り組みは、本当に勉強になりました。ありがとうございました。この学びを深めていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?