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【2023年6月3日(土)】第15回いわき街なか一箱古本市で湯本の街なかも歩いていただくために(会場周辺マップの説明)

 こんにちは。いわき街なか一箱古本市、実行委員2号の長野です。
 2017年6月に、いわき市内(福島県浜通りエリア)で初めての「一箱古本市」を開催してから丸6年が経とうとしています。回数にして15回。コロナ禍以降は春秋年間2回の実施で落ち着き、会場もJR湯本駅前から徒歩1分の「Akiち」が“本拠地”として定着しました。(それまでは、いわき駅前の平の街なか各所や、湯本で試行錯誤を繰り返していました)。
 毎回、大々的な宣伝をするわけではないですが、地元の皆さんが楽しみに待ってくださり、当日は本とおしゃべりの時間を満喫してくださり、ほんとうに温泉のように温かみのある古本市にしていただきました。
 出店者は当初は県外からの参加率が高かったですが、回を重ねるうちに「一箱」の敷居の低さも認知され、いまは地元組が半数に。そこに常連の県内組、宮城、茨城、東京、長野県からの出店をしていただいています。20店の出店枠が募集開始から数日で締切になるという、ありがたい状況です。
 「本の売り上げ」という指標からすると、もっと「売れる」古本市は多々あるかもしれませんが、やはり、この会場の雰囲気のよさ、集まる皆さんのお人柄のよさ、そんな方たちと大好きな本の話をのんびりと、好きなだけ交わせるのがよい、という価値観が勝るのかもしれません。
 私自身は出店はしていないのですが、毎回開始から終了まで、お昼を食べる時間がないくらい色んな方に話しかけられ、のどがカラカラになるまでお話をします。幸せな時間です。感謝します。
 さて、2023年6月3日(土)の11:00から16:00まで、湯本駅前Akiちで「第15回 いわき街なか一箱古本市」が開催されます。来場された皆さん、および出店者の皆さんには「古本市」だけでなく、この「いい雰囲気」を醸し出している元となっている「湯本の街」を満喫していただきたいな、と思い、催事のチラシに会場周辺マップを掲載することにしました。ここではマップでは到底載せきれなかった情報を補足します。

湯本という街は、
①古本市・図書スペース
だけでなく、
②温泉
③映画
④お食事・お菓子
⑤美術(芸術)
など、ちょっと歩くだけで実にユニークで多彩な楽しみが広がっています。こんな街は、そうはないです。以下、順を追って紹介していきます。
 短い滞在でたくさんの思い出をつくってお帰りいただきたいというのが私の願いです。
 予算的
 ゆくゆくは、古本市の当日夜に宿泊していただき、翌日はいわきFCのホーム戦を観戦をしてお帰りいただく、というような日もくるといいな、というのが夢です。
 宿泊すると、夜も楽しいですよ。

①古本市、図書スペース
一箱古本市の会場のほか、湯本の街には、プライベート・ライブラリーやミニ書店等が点在しています。ここでは代表的なものをご紹介。
・ミニ書店Kuramoto
 のちほど紹介するミニシアターKuramotoに併設している、本のセレクトショップです。館主の旦那さんの趣味やセンスが光る本が並んでいます。以前は夜にBookBarも開催していたので、いつかまたアルコールと好きな本を片手に議論や夢を語る場が復活すればいいかな、と思います。
・あきち集会所 サッカーまんが図書館
 今後、公共施設の建設される予定の土地を、ひとあし先に有効活用して機運を高めようと、地域の皆さんが「本」をキー・コンテンツとしたコミュニティスペースをつくりました。いわきFCのお膝元らしく、日本初(?)のサッカーまんが図書館も今年3月にオープンしたほか、いわき市出身の著名人が、おススメする書籍も配架。いわき市長をはじめ、皆川猿時さん、佐久間宣行さん、村西とおるさん(!)らのおススメ本が推薦コメントとともに読めるはここだけ。老若男女問わず地域の皆さんの読書スペース、憩いの場になっています。
・古滝屋 ブックラウンジ
 一箱古本市の雨天時の会場としてスタンバイしていただいている老舗温泉旅館「古滝屋」さんには、1階に大きなブックラウンジがあります。「温泉」「観光」「映画」などテーマによって配架されたコーナーもありますし、ノンジャンルで気に入った本をゆっくり読んで過ごすのもよいかと思います。今回の一箱古本市に初出店するまっきーが、先日「積ん読消化タイム」というイベントを始めて好評だったりと、今後も目が離せません。
 ブックラウンジではお昼時にはおいしいお蕎麦屋さんが営業していますので、ご堪能いただきたいです。
 1階、2階のキッズスペースは絵本も充実していて、親子で滞在しても飽きることはありません。
 売店エリアには、郷土にちなんだ書籍の販売コーナーもあります。
 そして、館主の里見喜生さんの肝煎りで開設された9階の「原子力災害考証館 Furusato」には、原子力災害関係の展示と資料があり、「知る」ことと、それを踏まえた自発的な議論が生まれる空間になっています。ぜひ9階までご覧ください。
・備中屋本家斎菊
 蔵を改修して開いたカフェ・キャラリーの1階部分に、貴重な芸術書、歴史書やレコードなどを所蔵しています。カフェのチーズケーキなども評判です。(定休日:月、火、水、営業時間11:00~17:00)。
 その他、MAPに掲載していない宿泊施設にもプライベートライブラリーはありますので、覗いていただきたいなと。

②温泉
 日本三古泉のひとつに数えられるいわき湯本温泉郷で開かれる「いわき街なか一箱古本市」の会場「Akiち」にも温泉モニュメントがあり、湯の香が漂うなか古本選びを楽しめるのが大きな特色となっています。古本市での滞在や街あるきで汗をかいたなら、足湯(手湯)や日帰り入浴のできる公衆浴場や宿泊施設を利用して、さっぱりしてみてはいかがでしょうか。
 足湯は、湯本駅改札内に源泉かけ流しのものがあるほか、湯本駅前「愛湯物語あし湯」、温泉神社方面に歩いて行く途中、童謡館の手前に「鶴のあし湯」があります。
 公衆浴場は、一番町通に「みゆきの湯」、三函エリアに「さはこの湯」があり、それぞれ 12歳以上は300円で入浴可能。いずれも10:00~22:00(最終入場21:00)。
 そのほか、各宿泊施設で日帰り入浴を行っています。営業時間や料金、お風呂の趣向はそれぞれ異なるので、時間のある方はぜひハシゴをしていただき、お気に入りを見つけていただきたいと思います。

③映画
 湯けむりと歴史とフラとスポーツの街に2019年、久々に戻ってきた映画館として、湯本駅前ミニシアターkuramotoはオープンしました。むかしは、温泉と映画などの娯楽はセットになっていましたが、これを機に、湯本では、映画を見たら温泉でのんびりと時間を過ごせる文化が復活しました。
 いわき一箱古本市の会場からもわずか数十歩の立地。館主の蔵田悠子さんの選球眼で、「いわきでこんな作品が?」というセンスと社会への問題意識が光る映画の上映が行われ、地元の方の憩いの場として愛されています。最近は、ボランティアスタッフの皆さんのアイディアで、上映のあとの感想会などの関連イベントを開催し、新しいお客さんを買いたくしています。
 今回、いわき街なか一箱古本市ともコラボが行われますので、ぜひお立ち寄りください。

④食・お菓子
 遠方から出店されたと話していると、「お昼ご飯はどうしたらよいですか?」と聞かれることが多いです。
 出店者の皆さんには、会場から少し離れた橋本酒店さんが作るタイ料理のお弁当の希望を聞いて配達していただき、毎回大好評ですが、他には、
・コンビニ系(駅前のWAI WAI SHOPのお弁当、駅中のNEW DAYS)
・会場の隣の喫茶店「天都居(あどりぶ)」さんのナポリタンのテイクアウト(もちろん店内で食べても)、湯本駅前のCafe ANDさんのグリルサンドなどをおススメしています。
 でも湯本駅前には他にも、沖縄(A家食堂)、ハラル食堂、インド、もちろんハワイ、安定の和食、中華(さらに珍しいところではウルトララーメンの自販機も通り沿いに=要レンジ調理のもの)と多彩な食が集まっているので、休憩を長めにとって街を探検しながら目ぼしい食をお楽しみいただくのもよいかと思います。
 天気のいい日には「昼飲み」もしたくなってしまいますよね。コロナも落ち着いたし。コンビニで買うもよし。昼からアルコールを出す飲食店ももちろんあります。一番通の焼鳥「十八番」は土日祝は15時から営業なので、古本市終了後に駆け込んで乾杯→温泉→帰路というのもアリですね。また、最近「ウラ湯本」というワードとともに注目を浴びている中央通りの喫茶「Kyoten」さんも、オープンの11時からバーメニューも提供されます。「Hawaii」さんのハワイのクラフトビールもいいですね。
 そして、湯本はおいしい「お菓子屋さん」が多いことでも有名。一箱古本市の会場Akiちに隣接している「ことり菓子店」さんは、体によい厳選した素材による焼き菓子が人気ですし、和菓子だと湯本駅前の「久つみ」さん(アマビエや、上品な甘味の柏餅などが好きです)と、三函方面にある「菓匠しら石」さん(かりんとうまんじゅうや、最近、常磐ハワイアンセンター時代に販売していた「フラまん」を復活させて評判になっています。中のミルクあんがおいしい)、そして常磐支所ちかくの「みつや」さんは、おだんごや、いまなら柏餅のほか、手づくりのおにぎりがどれもとてもおいしいです。
 福島の代表的なお菓子やお酒は湯本駅前のNEWDAYSかWAIWAISHOPで調達できます。古滝屋さんの売店で販売しているいわき銘菓「じゃんがらミニ3個入り」は、他では見たことがないですが、お手頃価格です。

⑤美術~湯本駅前各所の彫刻作品にも注目
 「いわき市彫刻のある街つくり設置彫刻作品」ということで、湯本駅前には、9作品が設置されています。駅から古本市の会場までの正面にのびている通りは「ブロンズ通り」といい(私も最近知った)、黒川晃彦さんの作品が出迎えてくれます。いわき出身の彫刻家(東京藝術大学 元副学長)の北郷悟先生の作品は、一番町通に2作品あります。北郷先生の作品は『おおきなかぶ』の挿絵でおなじみ佐藤忠良さんのお弟子さんらしく、師匠の影響を感じる幻想的な作品です。彫刻と記念撮影をするもよし、触ってみるもよし。それぞれの楽しみ方、絡み方をしてみてはいかがでしょう。
黒川晃彦「横笛を吹く人」「ワンモア・タイム」「トランペットを吹く人」「猫」「花束」「フルート吹く少女」「小さな花」
北郷悟(いわき市出身)「遠い国」「光の中に」

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