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本屋さんを目指して. 2 「草取り」

本屋を目指す本屋のようなものをしています。

D&DEPARTMENTの中には「d&books」というプロジェクトがなんども立ち上がり、なんども自然消滅していきました。「店の中に本のコーナーがあったら・・・」「自分たちのテーマ"ロングライフデザイン"の本を集めた本屋が店内にあったら・・・」と、なんどもチャレンジしては消えて行きました。消えた理由は2つ。一つは「売上が全然たたない」こと。そして「苦労が多い」という二つ。

「売り場に本屋があったらいい」という幻想に対して、現実は全く楽しくも夢のようでもあったらいいとかでもなく、とにかく大変なのでした。
そうして僕が打ち立てたコンセプト通りにはならない本屋というか、本のあるコーナーは半年も経たないうちになくなるのでした。

でも、なぜか諦めがつかない。その謎を解き明かしたいために、今は闇雲に本屋に向き合っている。その一つがd news aguiの本屋で、今はここ一箇所のみ。僕はここで修行のようなことをしている。

本屋を目指す本屋のようなものをしています。中でも気に入っているのは「本の背を整え続ける」こと。そして「スピン(しおりひも)をちゃんと本の中に入れてだらしがない様子にしないこと。

それをやり続けることを僕は「草取り」と呼んでいます。これは本当に伸びたら取る、刈るみたいな作業で、お客さんは無意識に本屋を楽しみながら荒らして行きます。荒らされれば荒らされるほど、もちろん嬉しいのですが、本屋全体を思うと、この整え続けることは基本中の基本だと思います。

僕はこれを楽しめる。ならば次のステップにいける。そう思っています。

本屋を目指す本屋のようなものをしています。
次は何を書こうかな。

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ロングセラー「ナガオカケンメイの考え」の続編として、未だ、怒り続けているデザイナー、ナガオカケンメイの日記です。

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