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本屋さんを目指して. 3 「初セリ」

本屋を目指す本屋のようなものをしています。

d沖縄店長の島袋さんに頼んで沖縄で元気な古書店主に「古書仕入れ」の方法を探ってもらっていました。沖縄は人のつながりがとても強い。そして、ビジネスというよりは、「人間」として繋がりたいかで、それができているように感じて、とはいえ僕は宜野湾市にアパートを借り、10年沖縄に通っていてもやはり「よそ者」。その自覚はとても大切で、土地探しも「購入」ではなく「借りる」という考え方にも出会い、ますます沖縄に残る「日本の本質」が好きになっています。ということで、今回もちゃっかり関係性を持った人たちの仲間に入れてもらえたらと、店長が探してくれたご縁でまずは「ブックパーラー砂辺書架」の畠中沙幸さんとつながり、そこからいきなり沖縄古書界の重鎮、天久斉さんの存在を教えて頂き天久さんの本拠地「BOOKSじのん」へ。この訪問時の話は後ほど書きますが、とにかく僕はこの夜、興奮して寝られませんでした。

89年式のバスを改装した「ブックパーラー砂辺書架」本屋である前に世界観が作り込まれていて、それらが「古書」の印象につながっていく楽しい場所。本を読む、買う、持つことが楽しくなる店。
https://www.instagram.com/bookparlor.shinabi/
天久斉さんがきりもりする「BOOKSじのん」10万冊以上はある沖縄古書店のリーダー。とにかく沖縄に来たらまずここに来るべき。本を通じて沖縄を感じ知ることができます。本が好きな人はおそらく1日は余裕で居られるでしょう。天久さんの本に対する知識と愛も、じわじわ来ます。
当日集まった皆さんに僕を紹介してくださる天久さん。初めてお会いした後に僕のことを調べてくれて、「3日後に59歳の誕生日です!!」と、みんなを和ませる天才。次回はこの天久さんによる「セリ」について書いてみたいと思います。


そしていきなり組合の古書市へ「ゲスト」枠で潜入。そう、気分は潜入なのでした。そこには沖縄に暮らす人たちは知らない人はいない古書店の店主が勢ぞろいしていました。とにかく僕は舞い上がっていました。沖縄の雑誌「おきなわいちば」で見たひとばかり。天久さんに頂いたご好意にただただ、感謝。そして、何をしたら「気が利かないやつ」で「何をしたらいい」のかもわからず、「お昼のお弁当代とゲスト参加費」の800円を払おうとして財布に1万円札しかない自分に、最初からガッカリしながら「みんなのお札が集まってきたらで大丈夫ですよ」と、優しくしてもらってなおもトホホな自分なのでした。

天久さんに挨拶し、セリのルールを簡単に教えて頂く。「これに希望額を書いて欲しい本の山にある封筒に入れてね」と。当然、この紙も皆さんは各自持参。ここでも「セリとはどんなかなぁ」とも予想できていなかった自分にガッカリなのでした。セリ落とした本はどうやって支払うのか、領収書はもらえるのか用意していくのか、買った本たちはどうやって運び出すのか・・・・・・。全てが脳内空白のまま、来てしまったのでした。

天久さん(左真ん中)から説明を受ける沖縄古書のオールスターたち。
実際にセリ落とし、僕の部屋に運んだ今回の仕入れ品。何も考えずに参加・・・・とは書きましたが、今回はとにかく「仲間に入れてもらえた感謝の気持ちも込めて、なるべくたくさん買おう」と思っていました。写真手前の「沖縄大百貨辞典」は天久さん曰く「みんな買わないと思うけど、ナガオカさん来たから持ってきた」と。笑 その意味については次回書いてみたいと思います。「こんなもの売れない」と普通の僕なら思うところですが・・・・・・なんと」です。


この連載はこれくらいの情報量で毎回無理なく書いていこうと思っています。あくまで「ノウハウ」連載ではなく、僕の体当たり体験禄として。

さて、続きはまた次回。

本屋を目指す本屋のようなものをしています。

次は何を書こうかな。

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ロングセラー「ナガオカケンメイの考え」の続編として、未だ、怒り続けているデザイナー、ナガオカケンメイの日記です。

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