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吉祥寺に住んでみて

吉祥寺に住み始め早3年が経過した。

これまで住んできた街と同様、引っ越してきてから次第に吉祥寺の住環境が好きになってきた。

吉祥寺の魅力については人それぞれ意見が異なると思うが、個人的には何といっても「井の頭恩賜公園」という歴史と風情を備えた公園が生活圏内にあることだと思う。

休日に池を眺めるのも良いし、子供と水生物園や三角広場で遊ぶのも良い。また、少し南に下ればジブリの森美術館にも行けるし、玉川上水沿い歩けば太宰治に思いを馳せることもできる。

自然も豊富だ。神田川の源流である公園のお茶の水近辺ではニホンスッポンを眺めることもでき、時折ニホンカナヘビやヒバカリにも遭遇する(ツバキの葉にはたまにチャドクガの幼虫がいるので注意)。

公園に並べられたベンチ「思い出ベンチ」には、家族との別れや感謝の気持ちをつづった人々の思いが記載されており、その短い記載の裏には、どんな家庭のどんなドラマがあったのか、とつい考えてしまう。

ジョギングを行う環境としても最適だ。
休日は井の頭池周辺を周り、野口雨情の碑を横目に走った後で、南に向かって神田川沿いを走り、井の頭線の三鷹台駅までランニングをすることが楽しみの一つになりつつある。

こんな井の頭公園の100年の歩みをつづったのが冒頭の写真集である。

ちょうど吉祥寺図書館で手に取り、読んでみた。

戦前、戦時中、戦後と井の頭公園の様相はだいぶ変わってきたことがわかるが、常に人々の憩いの場になってきたことは変わらない。そんなことがわかる書籍である。

いつまで吉祥寺に住むかわからないが、井の頭公園のような情緒あふれる場所が近隣にあることに感謝しつつ、現在の環境を楽しみたいと思わされた。

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