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会社員に必要なコミュニケーション能力は年を重ねるにつれ変化する

仕事をする上では何にしてもコミュニケーション能力が重要だと言われる。
お客さんの言っていることを正しく理解すること、上司から言われた指示の意図を汲み取り適切に行動すること、相手の意図を読んで一歩先に行動すること。

これらは会社員のみならず自営業を行う方にとっても必須の能力である。
そして、年を取るにつれてこの能力はより重視されるようになってくる。

若い頃は、特殊スキルや専門知識を習得しておけばそれが差別化要素につながり、付加価値の源泉にもなる。

だが、会社で役職が上がると徐々にこうした特殊スキルや専門知識の重要性は薄れていく一方、コミュニケーション能力の重要性が高まってくる。

では、年をとって管理職になるにつれ、具体的にどのようなコミュニケーション能力が重視されるようになるのか。

それは「上司や役員の意向を先回りして汲み取り、彼らの意向を代弁して動くことができる能力」である。

会社員人生は徐々に経営層に近づくにつれ、会社とは「その会社員の個性を活かす場」ではなく、「その会社に代わって会社の意向を代弁する場」へと変わっていく。つまり、個人は会社という法人へと徐々に一体化していき、会社=自分という立場に徐々に近づいていく。

そして、この会社の意向を最も体現しているのが社長を始めとする経営陣であり、管理職には彼ら=会社の意向を的確に理解し、代弁する能力が求められるのである。

従い、会社に任せられる人材となるためには、まず何にしても経営陣=階差会社の意向を明確に読み取り、会社としての行動に移すことができるコミュニケーション能力が必要となるのである。

その意味では会社で経営層に近づいていくプロセスとはいわば没個性を進めるプロセスにも近しい。

年を取るにつれ、どれだけ自分自身の考えを会社と一体化させて考えることができるか、が求められるようになるのである。

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