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令和のプロレス映画、ここに爆誕す。

延期に延期と延期を重ねた既に海外ではBDが発売されている映画、『ゴジラvsコング』が今日からやっと劇場で公開しました。

一時はもう配信しかされないのかと不安になりつつも、まずは無事に公開されたことを喜んでいる。

そして、今朝、観てきました。

エキスポの109シネマ、IMAXのGTレーザー上映、3D版。

壁すべてがスクリーンかと見紛うほど大きなスクリーンは、規模としては日本最大級の大きさらしい。

おそらく最速上映だったこの回、周囲は待ちわびたとばかりに有給を使ったであろうサラリーマンから学生たちが息を潜めて座席に座っていたのが印象的だった。

エヴァとは違う劇場内の高揚感、久しぶりにつける3Dメガネ。

数ヶ月延期された、祭がついに始まった。

巨大なスクリーンいっぱいに広がる存在が天変地異ともいえる怪獣たちが己の威信をかけて全力でぶつかり合う濃密な2時間。

軽いネタバレというか、前作までの共通認識があるなら読んでも大丈夫なラインで感想は留めますし、本当にここからはマジのネタバレになると思う部分についてはまた注意書きを入れるので端折ってください。

まぁ、もう公開日を超えたのでネタバレを踏むのは自己責任です。

前作のあるシーンで「我々人類がゴジラのペットとなるのだ」と言われていたように、今作はそれから3年が経っていた。

人間は怪獣に対してなす術なく屈服する生活が始まり、緊急ニュースで怪獣が出現したとカットインが入るくらいに「当たり前」の生活が続いている。

最初から驚きのシーンによって始まった本作、今回も観客に対して「うちは怪獣プロレスしか出してないんで……」みたいな硬派なスタイル。

前作の監督から変わったことに少しの不安を感じていたものが一気に払拭された。

かの前作の監督、ドハティは世界が認めるゴジラフリークで名を知らしめ、どんな作品にもゴジラを足せばもっと面白くなると豪語するほどの人間だった。

聖書にゴジラを描き込むほどの狂気にも似たゴジラへの愛を持つ人間に代わるディレクションはできるのか?と思っていたのに、見事に裏切られた。

場所を転々としながらメイキングされるバウト、世界を俯瞰的に観る存在しか楽しめない世界最大最強の大一番。

放たれる放射線ビーム、力こそパワーと言わんばかりのフルスイングの拳、そして大見得を切るともいえる爆音の咆哮。

お約束を守りつつも、そのお約束の幅を広げに広げる超拡大解釈をし、それをハリウッドパワーと現代技術の粋を尽くした映像表現によって神話を覗き見るかのような空間が構築された贅沢な時間が流れていた。

庵野監督の作った『シンゴジラ』では、これでもかと現場ではなく会議室のシーンが濃密に描かれたが、海外の『ゴジラ』ではただひたすらに「破壊と闘争」が描かれる。

前回のキンゴジでも同様に、怪獣たちの本気のぶつかり合いが演出されていたことが懐かしい。もう2,3年前の作品らしい。時間の流れって怖い。

あの読経コーラスと和太鼓の織りなすゴジラ、再出陣のテーマは今でも自分の心を奮い立たせてくれる。

あの戦闘機と戦艦が先陣を切ってゴジラと共に大海原を往くシーンはもはや何かの芸術だったのではないかとすら思えてしまう。

バトルシップしかり、出撃前のテーマが大好きだ。

あの大一番が始まる前にひっそりと、そして力強く始まる音楽。プロレスとかの直前に流れる入場曲のような昂りを感じさせてくれる。

ヲタクなら誰しも、自分の入場テーマを考えたことがあるのではないだろうか?

自分の入場曲はなんだろう。毎月変わるけど、とりあえずプロメアのテーマとかAC/DCの曲とかかもしれない。知らんけど。いっそMステのあのテーマでもいいかもしれない。

これまでの昔からのファンからすると、今回は少し大味だったかもしれない。

それでも、互いの死力を尽くした戰いの果てにあるカタルシスは、確かに自分の心を震えさせた。

さて、ここからはネタバレにはならないけど、捉え方によってはネタバレになりかねない内容になってくるので、一応気をつけてください。

実際、ゴジラとコングが殴り合う以外何もネタバレする要素ないんですけどね。

むしろ一番ネタバレについて配慮しなくていい公開直後の映画なのではないだろうか。

さて、鑑賞直後の私のツイートをいくつかお見せしましょう。

そう、今回のゴジコン、やっぱり人間の扱いが雑だった。

それがいい。そこがいい。

そう!怪獣が主役の映画なのに、どうして人間なんて多いだけの虫のような存在がフォーカスされないといけないのか!?

今回の映画に限っては人間が雑に踏み潰され、爆発に巻き込まれ、事故り、事故られ、雑に消されることがエンタメとして許されてしまうのだ。

むしろ美しい、いわば「美味しい」死に方をしている人間が羨ましくなってしまうほど。

戦闘機が巻き添えくらって爆散するシーン、今回何回あったよ?

数えきれんわ!!!!

人類に平等に与えられていることはただ一つ!!!

いつか死ぬ!!!!ただそれだけ!!!!

監督の振り切れた人名軽視とその瞬間のカッコよさを追求する潔さ!!漢を感じた。

アメリカが!!!香港が!!!!数分で!!!更地ッッ!!

怪獣たちのために作られた舞台装置であるビルはぶっ壊れるし、スクラップになるし、電波塔は秒で武器になる。

橋??ゴジラの背ヒレでぶっっ壊すためにあるんだよ!!とばかりに派手に爆発四散する街並み、最高でした。

いっそ次は東京とかで派手にぶっ壊してくれないかなとか思ったけど、東京タワーが映っちゃいけない建造物になっているから無理なんだよなぁ…せや!!!京都駅もっかいぶっ壊そうぜ!!!京都タワー振り回す怪獣が観たいよ監督!!神戸のタワー?とかスカイツリーとかぶん回すコング見せてくれよ、なぁ!!

あ、あと、久しぶりに3Dメガネをつけて映画を観ました。

ちょっと酔いそうになりましたが、まぁよかったです。

そういえば、アバター2に合わせてメガネなしで3Dが観れるスクリーンが作られるみたいな話があったけど、あれって本当なんですかね。

そんなこんなで興奮冷めやらぬ1日が送れました。神に、いや、怪獣に感謝を。

ではまた明日。

おやすみなさい。

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