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総合医育成プログラム研修記録医療運営コースDay2 受講:2024/1/7


地域医療構想と第8次医療計画

1.人口問題から見える医療課題

・生産年齢人口の減少
・2035年まで85歳以上人口が急増。その後概ね一定になる。
・日本のどこの地域でも5年前後には後期高齢者のなかで85歳以上人口が最も多くなる。
・85歳以上の外来患者数は減少し、在宅患者数、看取り数が増加。

2.第8次医療計画

↓ 第8次医療計画@厚労省 ↓
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000911302.pdf

(1)地域医療構想
地域医療構想は、将来人口推計をもとに2025年に必要となる病床数(病床の必要量)を4つの医療機能ごとに推計した上で、地域の医療関係者の協議を通じて病床の機能分化と連携を進め、効率的な医療提供体制を実現する取組みのこと。

第8次医療計画、地域医療構想等について 令和4 年3月4日 資料

(2)外来医療・かかりつけ医機能関係
・患者の医療機関の選択に当たり、外来機能の情報が十分得られず、また、患者にいわゆる大病院志向がある中、一部の医療機関に外来患者が集中し、患者の待ち時間や勤務医の外来負担等の課題が生じている。
・外来機能は、かかりつけ医機能を担う医療機関と、紹介受診重点医療機関の2つに分かれる。これにより、患者の流れが円滑となり、病院の外来患者の待ち時間の短縮や勤務医の外来負担の軽減、医師働き方改革につながると考えられている。
紹介受診重点医療機関とは…
  医療資源を重点的に活用する入院前後の外来
  高額等の医療機器・設備を必要とする外来
  特定の領域に特化した機能を有する外来
かかりつけ医機能を担う医療機関とは…
  かかりつけ医として外来診療や在宅医療に関わる
  地域の診療所(かかりつけ医)からの緊急入院要請に対応
  地域全体における「かかりつけ医機能」の向上に寄与する

働き方改革と医師需給

・人口構成の変化がある⇒やりたい医療と求められている医療に乖離はないか?
・医師需給は2029年頃に均衡すると推計されている。
・特定行為はタスクシフトに関係する。
「診断は医師、判断は看護師」 
 これはしっくりきた言葉です。
 看護ケアの領域で考えて行動してくれる看護師の方がありがたい。

医療経営学ワークショップ

・医療は基準範囲の維持を目指す。経営は成長を目指す。
・用語
 KPI Key Performance Indicator 重要業績評価指標
 KGI Key Goal Indicator 重要目標達成指標
 KSF Key success factor 重要成功要因
・医療におけるKGIは医業収益を増やすこと。
 医業収益増加に至るまでの指標を探し、数値化して管理することが必要。
・サンプルデータを用いて、KPIを探す訓練を行った。定性分析の話はなく、定量分析に重点を置いた。関係ありそうなデータを結び付けてExcelぽちぽちしてKPIを導き出す。R2≧0.6になるものを見つけていく。

所感

第8次医療計画の内容は、雲をつかむような話でちょっと理解が追い付かなかった。病院経営者にとってはとても重要な内容なのだろう。

医療経営のグループワークが楽しかった。
Excel操作自体は難しくない。
「病床稼働率を上げろ!」という目標が掲げられ、空床があると「もっと入院を!」、満床になると「早くベッドを開けろ!早く退院させろ!」と言われがち。今回の大雑把なデータからは、入院収入と病床稼働率は関与しなかった。(今回は純粋に売上高のことのみ注目、原価・販管費などは考慮せず。)

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