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INFJとINFPの違いを説明する

2つのタイプの違いを説明する試み。


INFJは社会に対する興味が強く、INFPは自分に対する興味が強い

 INFJはNi(内向的直観)で情報を俯瞰して見たときに見えてくる全体像のようなものを重視し、Fe(外向的感情)で人の感情を読み取るのも上手なので、自ずと社会というものに対して興味が向きがちな人が多い。実際、適職も社会学者やカウンセラー、社会福祉士など、様々な人々の感情の機微に触れたり、接したりする職業が挙げられることが多い。恐らくINFJの多くは、人々の感情が複雑に交差するこの社会全体について知るのが好きなのではないだろうか。

 それに対してINFPは、Fi(内向的感情)で自分の内にある感情を深く感じて、Ne(外向的直観)で様々なものと繋げ合わせて表現するのが上手なので、自ずと自分自身から生まれる表現全般に興味が向きがちになる。それは例えば、文章や絵、詩、音楽、演劇などだったりする。自分が深く感じたことを、何らかの手段で的確に表現する。それができた時に喜びを感じるような人が多いのではないか。

INFJは相手の気持ちに深く共感し、INFPは自分の気持ちを深く感じる

 INFJは相手の気持ちに深く共感する。NiとFeを使って、相手の気持ちを理解できるため、相手が自分に何を言って欲しいのかが分かる。当然、言って欲しかった言葉をかけられた相手は、INFJに好感を抱き、時には崇拝さえするようにもなる。INFJがカリスマや教祖と言われるようになる所以だ。この、相手が何を言って欲しいのか分かる能力は、これまでの人生経験で得てきた膨大な人間に関する情報のなかから、無意識に法則性を読み取って、価値の高い知恵として自分のなかで保存しているからこそできる得意技のようなものだ。

 INFPは自分の気持ちを深く感じる。FiとNeを使って、心のなかにある広い海を深く深く潜っていく。すると、心の奥底で強烈に光る自分の気持ちを発見する。それは、客観的なデータとして説明するのは難しいけれど、人間の普遍的な感情だとINFPにはなぜか分かる。そのため、それを何らかの形で表現したいと思う。そして、その表現を見た他のタイプの人たちは、「確かに、自分の中にもそういった部分がある」と感じ、その洞察の深さに驚くことになる。

子供の頃のINFJはしっかり者の学級委員タイプ、INFPは想像力豊かなマイペースタイプ

 子供の頃のINFJは学級委員のような、模範的な役割をしがちだ。なぜなら、集団のなかのパワーバランスや感情の機微を感じ取るのがうまく、かつ自分の中の信念みたいなものもしっかりとあるタイプなので、そのINFJの信念とクラスの運営方針さえ合えば、与えられた役割をしっかり果たしてくれるからだ。

 INFPはINFJよりさらにパラメータを想像力に多めに振っているタイプで、図書館で本を読むのが好きだったり、想像の世界に生きるのが好きだったりする。INFPあるあるの一つに、国語が得意というものがあるが、それはこの想像力のおかげとも言える。また、想像力が豊かな反面、現実世界にはそこまで興味がもてず、割と周りからはフワフワしたマイペース人間的な扱いをされがちだ。

INFJは長期的な視野がハッキリしており、INFPは自分の中の変わらない価値観がハッキリしている

 INFJは外長期的な視野がハッキリしている。なぜなら、主機能のNi(内向的直観)と第三機能のTi(内向的思考)を使って、ものごとを俯瞰で見たうえで、ある一つ軸で捉え、処理していくことに優れるからだ。では自分の心もその軸で捉えて整理すればいいのではないか。そう思うが、INFJは第二機能がFe(外向的感情)であり、他者の気持ちの変化には敏感だが、自分のなかの深いところを掘り下げていくのは、INFPほど得意ではない。よって、どちらかというと長期的な戦略のようなものはハッキリしているものの、自己理解はINFPほどはハッキリしていない傾向にある。

 INFPは自分の中の変わらない価値観がある。理由は先ほど話した通り、自分について深く知ることを好む人間だからだ。自分は何が好きで、何を嫌っていて、これからどこに向かいたいのか。そういう自分の核となるものが確立されているため、自分は今どこにいて、今からあそこに向かうぞ、という現在地点の把握と自分の意思が明確にあることが多い。

おわりに

トップ画像の猫2匹は、左側の子がINFJで、右側の子がINFPな気がします。なんとなくですが。

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