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辛い時辛いと言えたらいいのにな

大学時代、特に学生監督をやっていた時期から意識していたことがあります。

ネガティブな言葉を発さないことと、ネガティブはポジティブに言い換えることです。


それは選手の実力やチームの課題、それと自分が思い描いていた理想と現実のギャップなど、ネガティブな要因はいくらでもあります。

もちろん、意識の高い選手や責任感の強い選手はミーティングなどで、ネガティブな発言をする人もいます(チームをよくするために)

そういった選手から出た貴重な意見をどんよりと終わらせてしまうのではなく、ポジティブに「クリアしたらもっと成長できるよ!」という風に言い換えることで、結束力や向上心を高めていこうと意識していました。


一方で、選手は悪くないけど、自分の想いが伝わりきらずに、理想と現実のギャップが激しい時があります。

もちろん、普段から伝えてはいますが、選手は上手くなろうという向上心から、自分の理想とは離れていってしまう。

それを指摘するのはどうなのだろうか・・・?

こういったモヤモヤが常に付きまとっていました。

チームの前では言えないので、当時は仲の良かったマネージャーに愚痴に付き合ってもらったりして、発散していました。


しかし、社会に出てめちゃくちゃ仕事辛い、向いてない、メンタルおかしいってなった時に、自分と同じように苦しんでいる人がいない。

前向きに仕事している仲間にこの気持ちを話したところでわかってもらえないし、仲間のモチベーションを下げるのも違うと思って誰にも話しませんでした。(限界迎えたときは話しましたが。)

結果、メンタル不調で退職することにしました。


大学時代と社会人とで大きく違ったのは、辛い気持ちを吐き出せたかどうかです。


大学時代は愚痴を聞いてくれる人がいた。

社会人は誰にも言えずに一人で抱え込んでいた。


たったそれだけの違いなのに、あんなにも違うんだなと振り返って思います。


辛い時辛いと言えたらいいのにな
僕たちは強がって笑う弱虫だ
寂しいのに平気なふりをしているのは
崩れ落ちてしまいそうな自分を守るためなのさ

僕だけじゃないはずさ 行き場のないこの気持ちを
居場所のないこの孤独を
抱えているのは・・・

上の歌詞はAqua Timezの決意の朝にという歌の一部です。

めちゃくちゃ辛かった社会人時代、もっと早く辛いって誰かに言えていたら・・・

もしかしたら他にも同じ思いを抱えている人がいたのかもしれない。互いに寄り添って助け合えたかもしれない。


これから先も自分だけじゃなく、誰かの辛さにも気づいてあげられる人間になりたいなと思わせてくれる歌です。


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こうして確かに哀しみがあり、怒りがあり、苦しみがある。
その事実を知っていてくれることが・・・こんなにも優しい。

これはFINALFANTASY14のストーリーで出てきたセリフです。


他の人たちが何も思わないことを、このヘルメスは哀しんだり、苦しんだりしていました。

そんなヘルメスを見て周りの人たちは「あいつは繊細過ぎる」のような影口を叩き、同じようにヘルメスも理解者が現れずストレスを抱え込みます。

そのヘルメスの想いを理解してくれる人が現れます。

その時に言ったセリフになります。


人は誰しも孤独な気持ちを抱えています。

それを人に打ち明けられるか、その気持ちを理解してもらえるか。

たったそれだけで心は楽になるのかなと思います。

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