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神格化された野球

野球ってやっていると当たり前ですが、野球やっていない方からすると意味わからないことって非常に多いですよね。

例えば
・グラウンドに挨拶してから練習開始
・ボールを足で触ってはいけない
・坊主

などなど。


一部変わりつつありますが、まだまだこういった野球部限定のルールのようなものはたくさんあるように感じます。


「グラウンドに挨拶してからは良いことだろ!」とご指摘いただくかもしれませんが、

では、練習するときに関わるモノ全てに挨拶していますか?

例えば、ベンチなんかは確実に使いますよね。野球しているときは使っていないからいいんでしょうか。

他にも、グローブやバットなどのプレーするために必要なモノ、トンボやホースなどよりよい環境で練習するためのモノ。

この辺りも挨拶してから、使わなければおかしいのではないでしょうか。


さらに気になるのが、グラウンドじゃない場合の練習だと挨拶する選手が大幅に減ることです。

体育館なら挨拶しなくていい理由が僕には全く分かりません。



足でボールを触るとなぜか怒られますよね。

野球をやってきた人なら一度は経験あるのではないでしょうか。


ただ、ルールブックに足で触ってはいけないなんて書いていないですし、
足の方が便利なときもあるじゃないかと思います。

もちろん、僕も手が埋まっていて、ボールが転がっていきそうなときに足を出したら怒られました。(笑)


挨拶しなかったり、足でボール触ったりすると野球の神様が見ているとよく言われますよね。

そういう考えで悪い行いをしなくなるのは良いことだと思います。

しかし、その考えが行き過ぎて、『野球は神様に選ばれたスポーツ』のような考え方が野球界には強く根付いてしまっているようにも感じます。



野球というスポーツは神格化されすぎているのではないかと、ここ数年で感じることが多くなりました。


大学時代に練習試合をバレー部の同級生が見に来てくれました。

試合後にその同級生が「キャッチボールしたい」と言い、グラウンドに入ってきました。


僕は、せっかく応援に来てくれたし、断る理由がないと判断したので、了承したのですが、
一部部員が「部外者をグラウンドに入れるなんて良くない」といったような意見がありました。

その部員たちは、グラウンドは神聖な場所だからということで、苛立っていたようですが、「え?グラウンドって野球部以外立ち入り禁止なの?」と僕は正直に思いました。

逆に僕らが他の部活を応援しに行って、試合後に話すついでに「ちょっとやってみたい」と言ったとして、

「いや、ここはうちの部員以外立ち入り禁止なんで。」

みたいなこと言われたら、「それくらいいいじゃん」となるだろうし、
もっと過激になると「もう応援するの辞めよ。わけわかんないスポーツだわ」となる可能性もあり得ると思います。


何が言いたいかというと、そのバレー部をグラウンドに入れたことに対して苛立っていた部員たちが悪いのではなく、

過剰に神格化されすぎた野球。
もっと言えばそこまで神格化させてきた人たちに問題があるのではないかと感じます。


もちろん、自分のスポーツに誇りをもって取り組むのはとても良いことだと思います。

ですが、『野球だけ特別』みたいなことは100%あり得ないはずです。

1番問題なのは、その偏った考え方が野球ファンを減らしている可能性があるということです。

データを取ったわけではないので、あくまで個人的な肌感なのですが、

野球は敷居が高いと思われがちです。


なぜか、野球部って強い弱いに関わらず、スクールカースト上位のことが多くありませんか?

それってつまりそういうことなんだと思います。

言い方をとても悪くしますが、
野球部は自分たちが偉いと思っていて、他の部活たちは野球部は凄いと思っている。


どの部活も一生懸命やっているのに野球部だけ特別。

これは絶対におかしな話です。


深く根付いてしまった、神格化された野球、特別なスポーツである野球、

この考え方を変えていかない限り、野球界の発展はないと感じています。


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