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シビックテックでまちはおもしろくなる!?

シビックテックでまちはおもしろくなる!?

2022年5月8日、案内を私が務め、小金井をおもしろくする会の「こがおもトーク! シビックテックでまちはおもしろくなる!?」を開催しました。小金井市内外から予想外の20名!(私とこがおも関係者含む)のご参加をいただきました。

この note は昨年の市議会議員選挙立候補時に立ち上げたものですが、今後は市民活動の報告に適宜使用していきますことをご容赦ください。

当日は私が
● シビックテックって何?
● 小金井近隣での取り組みの状況
● フラットな組織、対話の必要性
をお伝えした後、後半で実際に対話を通じて自分の住む街の課題を話し合ってもらいました。

シビックテックを勉強したいという方には、物足りないイベントだったかもという思いや、時間が足りなくなり、プログラムどおりに進行でなかったことは反省点ではありますが、参加者に助けられ、無事終えることができました。主催者が困ったときは、即座に参加者が反応する。まさに私が思っている「シビックテック」の良さを実感させていただきました。

今後も、小金井でのシビックテックの実現に向け、定期的に対話の機会を作っていきたいと思っております。

シビックテックって何?

シビックテックといっても厳密に決まっているわけではないようですが、「市民がテクノロジーを活用して、社会や地域が抱える課題の解決を目指す取り組みや技術の総称」を指すのが一般的なようです。

シビックテックで何ができる?

実際にシビックテックが活用された事例。最近では、台湾でマスクが足りなくなったときに情報を共有することに成功した「マスクマップアプリ」。小金井では私も関わった「小金井お弁当プロジェクト」これは確か7日くらいで最初のリリースができたと思いますが、Code for Fuchuのテンプレートを使用させていただきました。そして、このお弁当プロジェクトは当時全国に広まりました。

近隣市の状況

近隣市では、府中、三鷹・武蔵野、小平でシビックテックの活動が進んでいます。

オープンでフラットなコミュニケーション

シビックテックで何が大切か?

シビックテックを進めて行く上で何が大切か、それはデータや共有する事実に誰もがアクセスできること、参加者同士の対話が誰にでも開かれており、内容を誰でも知ることができること、発想が前向きであることが必要です。また、組織も各人に優劣がなく、いつでも、どこでも、誰とでもつながり、意見を忖度なく交換できる関係作りも重要なのはもちろんです。

政治も地域の課題を解決するための大切な手法ではありますが、組織や手続きに縛られた窮屈な領域でもあります。そのプロセスにはたいへんな労力と時間が掛かり、また、実現できないことも多い世界です。

昨今のように先の見通せない、想定外の事態が起こる時代において、市民自らの力で、迅速に、課題解決ができるような仕組みを作ることも大切なことです。そして、インターネットや技術がそれを可能にしてくれます。

仕組み作りの必要性

「テクノロジー」を活用するのがシビックテックですが、何もその「テクノロジー」は、インターネットないし、プログラミングなどの技術にとどまる必要はありませんし、むしろ、地域の課題解決においては、何か1つでも自分ができることをもっていれば、それが「テクノロジー」となります。

例えば、「地域で写真を共有する」という取り組みがある場合、写真を共有するプラットフォームを作ったり、その仕組みを考えたりすることも重要な作業ですが、「スマホで写真を撮ってアップロードする」という簡単な行為でもそれ自身がスキルであり、「テクノロジー」です。

地域でのシビックテックの取り組みを考える場合は、シビックテックのテクノロジー面を中止することなく、いかにして人が繋がることができるか、そしてそのスキルを発揮して問題解決を行うことができるか、という側面を重視して活動することが大事でしょう。

府中の事例

ここで、ちょうど Code for Fuchu の副代表、齋藤さんが参加されていたので、府中でのこれまでの取り組みをお伺いしました。

IT関係のお仕事をしていらっしゃいますが、エンジニアではないとのこと
Code for Fuchu はコーディネーター
行政の力だけでは限界がある
イベントも開催
出会いや知り合いは大事。対話もここから


齋藤さんの考えていること


私もテンプレートをいただきました。「府中お弁当プロジェクト」全国的な拡がりを見せました。


メンテナンスはたいへんですよね


いいスローガン

「ゆるく繋がりながら」とおっしゃっていますが、かなり広範囲な活動を行われてきているようです。また、齋藤さんも「非エンジニア」とおっしゃってはいるものの、この後のグループに分かれた「対話」のまとめでもお世話になりましたが、ITなどのツールを使いこなす能力とファシリテーターとしてのスキルにはたいへんすばらしいものがありました。こうしたコーディネーターの力もシビックテックには重要なのだと改めて感じました。

みんなで話そう

そして、「みんなで話そう」の時間。これまでの説明のとおり、シビックテックの実現には「オープン」で「フラット」な関係の対話が欠かせません。実際に対話してみました。私を除き、19名の参加者をZoomのブレイクアウトルームを使用して、3つのグループに分けて、話し合いを行っていただきました。本来は時間内に2回予定していましたが、ブレイクアウトルームに分ける時間が予想外に掛かったことや、まとめで使用を予定していた「ホワイトボード」の機能が使いにくく、急遽機転を利かせていただいた齋藤さんがGoogleスライドを使用して、各グループのまとめをしてくださるなど、まさにスキルを持っている人間がそれを適宜提供するという、「シビックテック」の見本のような展開となりました。


● 「ワクチン接種のシステムが使いにくい」という意見は正直、「小金井の」シビックテックの取り組みではどうにもならないかもしれまませんが、例えば、各地のシステムを調べて公開するなどはできるかもしれませんね。
● 「フードロス、子ども食堂」などは、すでにあるものを調べてこれも公開したりデータベースにするなどの取り組みは可能かも
● 「Techを使った討論会(政治?)」などは、やればできる取り組みかも
● 「議会中継」は、前にもそういう意見を聞いたことがあります。著作権の問題で二次利用がかなり難しいのですが、テキスト化する、動画は埋め込みにして、コメントをし合うサイトを作るなどは考えられますね

● こうしたマップ作りはシビックテックに一番親和性がありそうです。
● ここで挙げられた課題はもっともで共感できるところです。負担なく、いつでも参加できて、でも取り組むときは集中的に取り組める。特定の人がいなくても進んでいくプロジェクト作りなどをともに考えたいところです。

● 自治会の問題は難しいですね。ここにあるとおり、「従来通り」になりがちな分野です。回覧板なんかをデジタル化できるツールを例えば、小金井市内で共有できるようにするとか…
● SNSで伝えられるようにする仕組みも欲しいですね。他市事例とかありますでしょうか。

まとめ

最初に書きましたが、途中で手間取ったこともあり、時間がまったく足りず、ほんのさわりになってしまいましたが、今後何をやっていけばいいのか少しだけ見えてきたような気がします。誰か一人の「何かやりたい」ではなく、対話によって「何をやればいいのかを見つける」ことが大事だと感じました。

最後に… 私が話していたら齋藤さんが感想ページを速攻で作ってくださり、みんなで感想を書き込みました。シビックテックってすごいですね。とりあえず、Facebookでグループを立ち上げようかなと思います。


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