小説講座まとめ 5
サマンサ編集長様が行っている講座、5回目のまとめです。
新しい原稿の続きについての良し悪しや、以前の講座で名前を挙げていただいた小説と漫画についての感想をお話ししたりしました。
■物語の流れについて
新しい原稿について、私が途中で迷走したため物語の流れについて相談しました。
書きたいテーマと物語の中心に据えた主人公が解決しようとする問題とズレている? このままで良いのか? と悩み始めて頭の中が???状態。
なので書けたところまで原稿を提出し、こういうことを書きたいのですが、今のまま進めても良いものでしょうか、とうかがいました。
詳細は省きますが、当初のあらすじで進めて問題ないのでは、ということに。物語の大まかな流れとしては以下のような形
主人公がなあなあにしてきた「いくつかの問題」
=今までは避けてこられたもの〈①〉
*物語のスタート地点*
ある出来事がきっかけとなり、問題の一つが浮き彫りになる
=目に見える問題〈②〉の出現
→ある出来事(問題の一つ)を解決しようと試みる
→他の「いくつかの問題」も具現化して、上手くいかなくなる
→自分を見つめ直し、いくつかの問題(問題の本質)に向き合う〈③〉
物語の流れとしては見たことありますかねきっと。〈〉はまとめでも何度か書いてきた〈主人公に必要な三要素〉です。以前やった問題の連動も出てきていて、こうやってまとめると、今まで講座で話していただいてたし、自分でもまとめてたし、という。
肉付けしていて大筋が埋もれてしまう方とか、私みたいに途中で迷子になる方は何か参考になればと書いておきます。
今まで講座でやってきたことを頭に入れて筋を考えたはずですが、書いている途中で迷子になる。迷子になるのは今までもよくあるパターンだったので、初めだけではなく、あれ? と思った時こそ基本に立ち返るのは大事ですね。
(あと、説明するつもりで言葉にすると整理されるな……と相談した時と講座で相談している時に思いました。頭の中で考えで、わー分からん、となる人です)
もう一つ、今後の進めていく際とポイントとして
主人公が向き合う問題を明確にする
ようにしましょう、とのこと。
・どのように問題に気づくか
・問題に気づいた時どのような感情になるか
・その問題をどうしようと思うか
を具体的に考えると整理されるし書きやすい。
■変化と変化の結果について
物語によって、変化と変化の結果は様々。
主人公は、物語の中で成長=変化する。変化は100%の変化かもしれないし、10%(変化の序盤)かもしれない。
そして最後、変化したことによってどうなったか=変化の結果、が描かれますが、結果が完全に出た状況で終わることも、結果が出始めた状況(始まった変化がまだ100%になっていないところ(変化の結果の途中))で終わることも。
扱うテーマ、主人公が抱える問題等によっては、変化したとしても、その物語で全ての変化が起こらないかもしれない。すぐに、全ての変化の結果が出るものではないかもしれない。
変化や変化の結果はテーマと合っている? 変化の大きさや結果の進度は適切? 読者はついていける? と確認してみるといいかもしれません。
(伝わるように書けているか自信がなくなり、イメージで何とか……と思って考えたので一応載せておきます……
例えば読切とか短めのスポーツ漫画で、初心者の主人公が何かに気づいて(=変化(変化序盤))、一つの技を習得したところ(=変化の結果(変化の中盤))で物語が終わるとか。まだ大きな成功は掴めていなくても、これからどんどん成長するんだろうなーと思わせつつ終わるような感じ。
また変化の結果として、十年後を描くならすごい選手になっているのもありかもしれない。でも一か月後に全国一位になっていたら、そんなわけあるかい、と思われてしまうよね。とかでしょうか。)
もう一つ、気をつけなければならないのは、変化の結果が出始めた状況(変化の結果の途中)であっても、変化の結果は”ある”ことです。
「変化」しているので、何かしらの「変化の結果」はある。
主人公はこの物語でこういう学びを得た=変化があった。見た目(たとえば仕事や生活スタイルといった暮らしぶり)に大きな違いはないが、冒頭と比べてここは確実に変わっている=変化の結果。
というような。何が変わって、その結果どうなったか、自分でそのポイントが分かるようにすること。
■大事なシーンと合間のシーン
物語として大事なシーン(テーマ・ストーリーに関係ある話)とそうでないシーン(合間の話)を見分ける。
大事なところは丁寧に、そうでないところは簡潔に。
これも前にやりましたね! 丁寧さと簡潔さ、という見出しをつけましたが。というのは私が文章と話をややこしくしがち(どうでもいいことを書きがち)だからなのですが、今回提出した原稿にも出ていまして。1000字とか2400字とか明らかに短い制限があるとおさまるように削っているのですが、長くてもその意識は大事です。
また丁寧に書く部分のポイントとして、
回想でも文面の会話でも、重要な場面ならそれを一つのシーンとして成り立たせる
とのこと。
過去の思い出しシーンや、SNSや手紙のやり取り等、地の文でも書けますが、そこが物語上の重要なシーンなら地の文だけにしない。
例えば文面でも会話をしていたらカギ括弧で会話のように書いたり、回想だけど現在起こっている出来事のようになぞって書いたりする。そうでないシーンと同じように通り過ぎてしまわないように。
自分が今書いているシーンがどういう状況なのか分かって書くこと。あるいは見直して気づくこと。
これも以前書きましたが、プロットを作ったり、書き終わってから章ごとのプロットに直したりする際、「章ごとの役割」を考えると分かりやすいです。
■似た作品に触れる
書く手助けの一つとして。
自分が書こうとしている物語と同じテーマや似たシチュエーションの作品に触れるのも一つの手。
(参考文献や調べものとは別で)
・書きたいことの理解
・アプローチの参考
になったりしますが、影響されすぎてしまうかもしれないので、合わない人もいるかも……?
こちらは前回の講座で出たお話でしたが、まとめに書いていなかったので。講座中には、読むかはお任せします(笑) というような感じで教えていただきましたが、私はやってみて良かったなと思ったので書いておきますね。
同じ年代の主人公が出てくる似たような流れの小説、主人公が直面する問題を扱った漫画、を教えていただきました。
どちらも読んでみて、参考になったポイントもあり、私の書きたいこととは違うな……という気づきもあり、でした。
この作品のここは私も書きたいことだな、でもここは違うな、と比較したり。書きたいことは同じだけど私は別のエピソードを使うな、と考えたり。
普段作品に触れる際も、学びや気づきを得ている方もたくさんいらっしゃるかと思いますか、動機や作品の選び方が違うとまた新しい発見があるかもしれません。
あとがき
今回はちょっと文章文章したまとめになってしまいました。
今書いている原稿、一人だったら書こうかなとは思ったかもしれませんが、そのタイミングはきっともっと後だったし、たぶん頓挫した可能性が高いので、今選んで始めて良かったなあ、と思います。
相談できるのも良いことですし心強いですが、解決して振り返ってみると、それが教わっていたこと=他でも活用できること、なのが心強いと思いました。自分でも解決方法の種を持っている、ということなので。
では。ここまで読んでいただいてありがとうございます。残すところあと1回。頑張ります。
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