愛すべき平成初期のトレンディドラマ

人と付き合う上で一番大事なのって結局、人生の価値観なんじゃないの?

そんなことを考えながら観ていた。平成初期のキラキラした日本のキラキラした若者を描いた、ロングバケーション。

※以下ネタバレあり

かなり印象的だったあるシーン。
瀬名と南がそれぞれ別の異性と映画を観に行って、相手との感想の違いにあれ…?ってちょっとした違和感を覚える。その後南は瀬名が同じ映画を観ていたことを知り彼に感想を尋ねると、南と全く同じ感想を答える。南は、2人の感性が全く同じだったことに感動する。

そこ、些細なようで大事だよね!!!!!!
嬉しさから瀬名の周りを飛び跳ねる南に強く共感した。

映画についての感想は人生の価値観でもある。その人にとって何が重要なのかが、映画の感想を通して浮き彫りになる気がする。

「どの人物に共感した?」
「物語の印象的な部分は?」
「嬉しかったシーンは?」
「悲しかったシーンは?」

同じ映画を観た人と感想を語る時、感動したシーンが同じだったり、物語の捉え方が似ていたりするとめちゃくちゃ嬉しい。

もちろん他人と自分の考えが異なって当然というのは分かっている。それでも余りにもお互いの考えが違いすぎて理解できない場合、その人と深い関係を築くのは難しいんじゃないかなと個人的には感じる。

瀬名と南は感性が似ている。兄弟みたいに一緒に泣いて一緒に笑って、ずっと一緒にいたいと思えるような。そんな人を一生のうちに1人でも見つけられるだけで幸せだと思う。

ロングバケーション、部屋のインテリアも音楽もキャラクターもおしゃれで個性的で最高のドラマだった。90年代の良さを凝縮した作品。

何年後かにまた観直したい。

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