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【映画】木漏れ日という生き方-『PERFECT DAYS』における新しい労働者階級の描き方-

※この記事はネタバレを含みます。 描かれる対比この映画では様々な対比が描かれているが、主にそれは主人公の「平山」と彼の姪である「ニコ」を通して描かれる。 平山は労働者階級であり、ニコは上流階級の家庭で育つ。平山がアナログでガラケーやカセットテープなどを愛用しているのに対し、ニコはデジタルを使いこなす現代っ子で、スマホを持ち歩きサブスクの音楽を聴く。「住む世界が違う」と平山が劇中で発言する通り、全てが真逆な二人である。 労働者階級という要素に着目しながら、平山という人間に

    • 【映画】前澤友作の命を懸けた挑戦−『僕が宇宙に行った理由』−

      かっこいい。 この一言に尽きる。 文字通り、命を懸けて宇宙旅行に挑戦して、自らの手で夢を掴んだ男、前澤友作。 さっき、『僕が宇宙に行った理由』という映画を観た。ZOZOの元社長である前澤友作が、日本人初の民間人として宇宙旅行に行くまでのドキュメンタリーである。 と彼は言っていた。 日本人初の、民間人の宇宙旅行。 彼の大きすぎる挑戦は、どれほどたくさんの人に勇気を与えたことだろう。 もちろん不安もあっただろうけれど、それを見せずに、堂々と立ち向かっていく姿勢に心が

      • 漫画を読まない私が2024年に読みたい漫画5選

        【第1位】火の鳥今読みたい漫画No.1。ニュージーランドに行った時、友達と友達の友達から勧められた。輪廻転生がテーマらしく、かなり考えらさせられる深い内容だと言っていた。 【第2位】宇宙兄弟何年も前から読みたいと思っているが、まだ読めていない。タイトルが示す通り、兄弟が宇宙飛行士を目指す物語。最近宇宙について興味が湧いてきたので、これを機に今年こそ読みたい。 【第4位】ダーウィン事変人とチンパンジーのミックス、ヒューマンジーのチャーリーが主人公というかなりSF的な設定。社

        • 図書室の思い出

          小学生だった頃の私にとって図書室は楽園そのものだった。小さな私は、大好きな本が好き放題読める天国を手に入れたのだ。休み時間に1人で行って読むこともあれば、友達と一緒に読むこともあった。 冬になると灯油ストーブが現れるその場所には、生徒みんなが自然と集っていた。長期休みの時は普段よりたくさん本を借りられるのが嬉しくて、休み前になると何を借りようか考えを練っていた。 本が何冊も入った重いバッグを家まで歩いて持って帰るのは大変だったけど、早く読みたい気持ちが溢れて足取りは軽かった

        【映画】木漏れ日という生き方-『PERFECT DAYS』における新しい労働者階級の描き方-

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          10本

        記事

          2024年欲しいもの

          雑貨・日用品度付サングラス 車を運転する際、裸眼の状態でサングラスをかけられないのが結構不便。 ふわふわドラゴン JELLYCATというイギリスの赤ちゃん用ぬいぐるみブランドのドラゴンが可愛すぎる。 何年か前から欲しいと思っているけど、いまだに買えていない。 折り畳みヨガマット 部屋でズンバを踊って運動不足とストレスを解消したい。 LEDソーラーランタン 車のルームライトの付けっぱなしが原因で、一年に一回ペースでバッテリーが駄目になり交換しているダメウーマン。

          2024年欲しいもの

          【NZ旅1日目】 33万円のチケットでいざNZへ

          ニュージーランドにワーホリ中の友達に会いにいくため、33万円の航空券を買った。 友達のアクシデントにより、一人旅になるかも出発から1週間ほど前に、友達から「車が壊れて修理に出したけど、また壊れた。最悪合流できない可能性が出てきた」と衝撃の連絡があり、一人旅を覚悟した。 しかしその後無事に車は帰ってきたらしく、予定通り会えることに。友達の友達(日本人)も同じくワーホリでニュージーランドにいるらしく、3人で旅をすることが決まった。 ニュージーランドは北島と南島に分かれている

          【NZ旅1日目】 33万円のチケットでいざNZへ

          33万円のチケットを買った

          1ヶ月半の給料を注ぎ込んでチケットを買った。貯金もないのに。 私が大枚を叩いて手に入れたのは、友達が暮らすニュージーランドへの往復航空券。出発は年末、帰着は年始。年末年始はハイシーズンということで、一年の中でも特に価格が高騰する。 とはいえ、流石に30万円越えの買い物はそう簡単にできるものではない。一週間ほど迷いに迷ったけど、結局行くことに決めた。決断の理由を一言で言うと「今しかない」と感じたから。 私はコロナが流行り始めた2020年の3月、アメリカに交換留学をしていた

          33万円のチケットを買った

          「トイレの神様」は本当にいるのか

          カフェのバイト中、トイレ掃除をしながらこの歌を思い出していた。 トイレ掃除は本来ならばホールの仕事である。その日私はキッチンに入っていたのに、ホールの女の子に「トイレ掃除お願いしまーす」と言われて断れず、トイレ掃除をする羽目になった。こういう時に断れない自分に嫌気がさしながらも、早く帰りたいがために淡々と仕事を片付けていく。 なんで私っていつもこうなんだろう。昔から「これやっといてね!」と言われると、断れない性分なんだよなあ…。 トイレ掃除を頼んできた女の子はスタイルが

          「トイレの神様」は本当にいるのか

          ポンコツな私に世の中は難しすぎる

          取り返しのつかないレベルの大ミスをしてしまった。会社の人にも、取引先の人にも迷惑がかかる。 絶対に不可欠なデータを間違えて消してしまった。 ダメ人間すぎる… めんどくさがってファイル名を変更しなかった 削除する前にデータの中身をきちんと確認しなかった 取り掛かるのが遅すぎた そもそも、引き受けたのが間違いだった どんどん遡って、自己否定を重ねていく 一生懸命生きてはいるのに、全然生きるのが上手くならない 苦しい 年々自分が嫌いになっていく 締切ギリギリに

          ポンコツな私に世の中は難しすぎる

          自分の話ばかりしていたら失恋した〜聞くって大事〜

          人の話、ちゃんと聞いていますか? 私は最近、ある出来事がきっかけで「聞くことの大事さ」に気づいたので、それについてお話しします。 出会いと失恋の経緯マッチングアプリで知り合った、一つ年上の人。第一印象は「顔がタイプ」。 メッセージを重ねるにつれて、親しすぎず他人行儀すぎずの距離感で話をしてくれるところや、冗談を言って和ませてくれるところなど、彼の「いいな」と思う部分が増えていった。会う約束を取り付け、メッセージを始めてから2週間に会うことになった。 1回目のデートはカフ

          自分の話ばかりしていたら失恋した〜聞くって大事〜

          ダサくても不器用でも「自分」を生きる『百円の恋』

          ※映画のネタバレを含みます。 『百円の恋』を観て思ったこと映画『百円の恋』は、安藤サクラ演じる一子(いちこ)が、無職から脱却しボクサーになるという物語である。あらすじだけ見ると、よくありがちな逆転成功ストーリー。しかし、映画の中で描かれているのは綺麗事だけではない。 主人公である一子をはじめとして、彼女を取り囲む人たちもどこか変で、ぎこちない。 ボクシングを引退し、無気力になったボクサー 一子に執拗に絡むバツイチ子ありのコンビニバイト コンビニの廃棄を漁りにくる元コンビ

          ダサくても不器用でも「自分」を生きる『百円の恋』

          憧れていた人の仕事仲間になった

          かつて画面の向こう側にいた憧れの人。 今私は、その人と仕事をしている。 初対面の時は、本当に存在していたんだ…‼︎と感動し、緊張でいっぱいだった。 実際に会った時も、画面越しに見ていたイメージそのままの人で、嬉しかったし安心した。 そんな初対面から数ヶ月前経った今。 慣れとは怖いもので、仕事場で隣を見ればその人がいることが日常になりつつある。 これから先色々なことがあっても、その人が私と仕事をしたいと思って選んでくれたことは、心に刻んでいたい。

          憧れていた人の仕事仲間になった

          地獄が出逢わせてくれた貴重な友人

          先日、前職の先輩が旅の道すがら、自分の勤務先を訪ねてきてくれた。私は東京から離れたところで働いているので、交通アクセスも悪い辺鄙な土地にわざわざ足を運んでくれて感謝と嬉しさでいっぱいになった。 一年ぶりに会ったその人は20キロ近く痩せたそうで、うっすらと当時の面影はあるもののまるで別人になっていた。ストレスの多い環境から脱出したからなのか、あまりにも垢抜けていて笑ってしまった(すみません)。 久しぶりの再会ということで、話に花が咲いた。お互い最悪の状態からは抜け出したので

          地獄が出逢わせてくれた貴重な友人

          愛すべき平成初期のトレンディドラマ

          人と付き合う上で一番大事なのって結局、人生の価値観なんじゃないの? そんなことを考えながら観ていた。平成初期のキラキラした日本のキラキラした若者を描いた、ロングバケーション。 ※以下ネタバレあり かなり印象的だったあるシーン。 瀬名と南がそれぞれ別の異性と映画を観に行って、相手との感想の違いにあれ…?ってちょっとした違和感を覚える。その後南は瀬名が同じ映画を観ていたことを知り彼に感想を尋ねると、南と全く同じ感想を答える。南は、2人の感性が全く同じだったことに感動する。

          愛すべき平成初期のトレンディドラマ

          憧れの彼女【2000字のドラマ】

          僕(19)大学二年生。 沙那(19)僕の恋人 大学二年生 REIRA シンガーソングライター 憧れ時の流れは早いもので、彼女と付き合い始めてもう一年が経とうとしている。 毎回の授業で堂々と意見を発表する生徒がいた。「勇気あるな、あの人」最初はそう思うだけだった。しかしその姿を目にする度に、段々とその女の子のことが考える時間が増えていった。常に自信に満ち溢れている彼女に、どちらかというと内向的な僕は、憧れに近いものを感じていた。付き合ってしばらく経った現在もそれは変わらない

          憧れの彼女【2000字のドラマ】

          無職が作ったチーズケーキ

          はじめまして、みそぴです。現在無職。 無職で時間だけはたくさんあるので、せっかくなら日常をnoteに記録してみようかと思って始めてみました。日記代わりに更新していこうと思う。 今日は久しぶりに帰ってきた実家でチーズケーキを焼いた。 就職してから半年ぶりに実家に帰ってきた。どうしても帰りたくなって、PCR検査で陰性を確認してから帰省した。家のドアを開けた瞬間、懐かしい実家の匂いがした。久しぶりに両親と顔を合わせて話をした。一人暮らし歴5年目に突入して、「やっぱり一人暮らしっ

          無職が作ったチーズケーキ