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人生の転機

人生の転機とは、一般的には「結婚」と「就職」なのでしょうか? 今の時代も そうなのかはわからないけれど、少なくとも私は、「結婚」でも「就職」でもありませんでした。

米留学中に、今でも忘れられない1コマがあります。MBAの授業中に、先生にこう聞かれました。

「価値ある人間とは?」

色んな意見が出る中で、私はこう答えました。

「生産性の高い人間」

教授は頷き、他の生徒たちも同調してくれているように見えました。そのまま授業は進み、何事もなかったかのようにその日の授業は終わりました。その後もいつものように友達と図書館で勉強し、その日一日が終わりました。とてもありふれた何気ない一日でした。

しかし ある時から、私はこの日が忘れられない日になりました。本当に生産性の高い人間が、価値ある人間なのか?いつから私は、「価値ある人間=生産性の高い人間」と思うようになったのか?自分の発言に苦しむことになりました。

そのルーツは、社会人生活で刷り込まれてきたある「物差し」のように思います。会社では、日々「効率化」「生産性を高める」.... こんな言葉が飛び交っています。そんな毎日の中で、いつの間にか 生産性の高い人間が 人として上位であると認識するようになっていたのです。仕事や会社、社会に飲み込まれたのかもしれません。本当に自分のなりたい自分は、どんな人間なのか?自分の描く理想の「価値ある人間」とは何なのか?この日をきっかけに、悶々と考えるようになりました。

そしてその時に出来上がった新たな「物差し」が、これからの私の人生を変えてくれると思います。判断基準を誤らにように、残りの人生を「価値ある人生」にしたいな、と。




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