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【詩】揺れる空

張りつめた世界 いつ途切れるかわからない時間
それぞれが不安定で ひとつひとつ作られていて
その中にいる私は いつでも臆病で
小さな光に微笑み 少しの優しさに涙し
広い空に憬れてしまう
そこへ行きたいと願ってしまう

浮かんでいた雲 いつから流れるようになったのだろう
流れ方が不規則で 上手くつかめなくて
切なくて 取り残されているようで
哀しさと苦しさに満たされて動けなくなる
求めに行けない私は 何をためらっているのだろう

昔から見つめていた空 いつしか揺れるようになった
すべてのものが不安定で そんなもろさを知って
悔しくて 叫びたくなって
微弱なものに怯え 逃げている私は
本当の空(すがた)さえ 見えなくなっているんだ

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