2016雨水その2_7

いんちょのつぶやき・その11

『養生法、伝えることのむずかしさ』

3年ほど、有料のメールマガジンを書いています。内容は東洋医学の考えを中心にした「養生(健康法・ダイエット)」に関するものです。
『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』

メールマガジンを書きつづけていて、常々思うのは文字で「カラダの使い方」や「感覚の仕方」を伝えられないということ。

もともとメールマガジンを配信するきっかけとなったのが、東洋医学を題材にしたエッセイマンガの監修をさせていただき(「大原さんちの食う・寝る・ココロ」)、その延長で東洋医学を題材にした季節に適った養生法をメールマガジンでお届けするということ。

マンガの中では、文字だけではないマンガならではの表現の効果で、東洋医学の知恵をわかりやすく再現していただくことができました。

うってかわってメールマガジン。
こちらは、無尽蔵に文字を書き連ねるわけにもいかず、一つのテーマを「講義」するように淡々と掲載するわけにもいかず。
やはり、毎週あきずに疲れることなく読んでいただくように、5つくらいの軽いテーマで文字数もかなり制限して、こむずかしい東洋医学の用語をできるだけわかりやすく日常の言葉に変換して掲載します。

手軽なのは「こんなときにはこうしたらよい」というHow to。
でも、東洋医学では「こんなとき」ではなく「どんなひと・どんなとき・どんな環境で(三因制宜(さんいんせいぎ)といったりします)」をベースに、そのひとにあわせたオーダーメイドのHow toを導き出すのが真骨頂。
それでも記事にするのには、個人個人にあわせたないようにするわけにはいかないので、前提をきめて大きなくくりでHow toをご紹介しています。

【本当は伝えたいカラダの使い方】
メールマガジン等で東洋医学の情報として、ほんとうはカラダの実感・感覚やカラダの使い方について、詳しくお伝えしたいです。
鍼灸施術の場合は、ぼくは手技療法を中心に行うのですが、手技をもちいるときにこの「カラダの感覚(カラダの位置・こわばり・滞りの違和感)」を感じてもらえるように工夫しながら、カラダ本来の使い方を導くように促します。
これを文章で伝えるとなると、メールマガジンでは文字数がおさまりません。
また、具体的な表現(動画や図画)で表現するスキルもないので、なかなか伝えきれません。

これからもそんなジレンマを感じながら、それでも東洋医学の知恵や活用を何かしらの形で、お伝えできたらいいのかなぁと思っています。
そんなわけでnote。

『目からウロコの東洋医学雑記帳』

東洋医学のファンになっていただける方に、ちょこっとずつでもお伝えできる工夫を模索しながら、ダラダラ長文になるかもしれませんが「東洋医学の雑記」を続けていけたらと思います。

以上、いんちょのつぶやき だったとさ。



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