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いんちょのつぶやき・その3

【良い生活習慣のつくり方】

世間では、カラダによい方法、健康法など、たくさんの情報があふれています。自分にかなった方法を見つけるのは、情報に耳をかたむけているばかりでは、迷ってしまいます。

【自分にかなった生活習慣の目安の見つけ方】

むかし・むかし、大家族で過ごしていると、「自分のルーツ」がよくわかります。同じ血縁者が、どんな体質か、性格か、生活習慣の傾向か、などなど。

目の前で、暮らしている家族を見れば、自分も「同じ」ようなものだと、察することができます。

そんな中から、自分にかなった生活習慣を見つけることができれば、耳に入ってくる「よその人に適った=自分にかなわない・自分に不容」な情報にも、翻弄されることはありません。

鍼灸には「家伝の灸」というのがあります。どこかのお家で、「我が家ではこのお灸をしておくと、お腹の症状が楽になる」とか「家族の足が痛いとき、ここへお灸をすると痛みが取れる」などなど、代々家に伝わるお灸の方法のことです。

こうした「家伝の灸」は、万人に効果があるわけではありませんが、一部の体質・性質の人たちには、とても高い効果を発揮します。

家の庭にイチジクの木が植わっていると、腸の働きにトラブルがある時にもちいるのだなぁ、とか、柿の木が植えてあると、風邪の予防に食べる習慣のある家なのだろうなぁなど、代々続く家族に必要なものが、身のまわりに備えてあったのですね。

【現代はお手本を見つけるのがむずかしい】

核家族化、あるいは、一人暮らしをしていると、なかなか「自分のルーツ」を知ることは難しいです。

同じ家族でも、仕事や生活環境がバラバラですから、一様な「我が家に適った良い習慣」では、健康を保つ方法として通じなくなってきています。

自分にかなった良い生活習慣・健康習慣を身につけるためには、なにか判断基準をもつことが必要です。

【東洋医学の良い生活習慣の見つけ方】

東洋医学では、具体的な方法論にたよらないことをすすめます。
体調は常に変わり、季節や天気に適った過ごし方は、日々変化させる必要があります。
仕事をしていれば、忙しさによって生活リズムに波があるでしょうし、その日の体調や疲労度によって、「同じ方法」ではかなわないこともしばしばです。

カラダに適ったよい生活習慣を見つけるためには、「ココロの保ち方」を基準にすることをおすすめします。
「感情はエネルギー」です。
・感情のエネルギーが上手に発散されていると、機嫌よく過ごせます。
・感情のエネルギーに滞りが生じると、イライラします。
・感情のエネルギーを消耗すると、クヨクヨします。
・カラダのエネルギーが消耗すると、ビクビクします。

イライラすれば、飲食や運動などで発散する方法をおこない、クヨクヨすれば、さっさと眠るのがおすすめです。ビクビクするのは風邪をひいているかもしれません。寒気があれば、温かく過ごす必要があります。

基準となる「機嫌のチェック」はこまめにこまかく、方法は簡単に。

ココロの保ち方を、いつも機嫌よくすごせていれば、カラダのめぐりは、常によい状態を維持できます。

周りの人の機嫌をうかがうのではなく、まずは「自分の機嫌」に目を向けてみる。こんなことから、自分にかなった生活習慣を見つけられたらいいですね。

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