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2024年3月 本などの感想

妙に日付が空いている区間が存在しますが、これは動画編集ソフトのタイムラインとにらめっこしていたので読む時間がなかっただけです。

今回感想に関しては常体で書いていこうと思います。


感想

※作者や登場人物等の名前は全て敬称略

1日
レベルガチャ~ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件~ - 皇雪火
世界に魔物やダンジョン、そしてそれらに立ち向かう人間の新たな力が生まれた世界。その中で主人公ショウタは、"冒険者"としての才能に乏しい存在として同業者からは見下されていた。しかし"冒険者"をやめることなく、ひたすらスライムを狩り、レベルを上げては獲得したポイントを運に振る。そんな日々をひたすら続けていた彼は、長年追い求めていたスライムの希少種を見つけ討伐し、ユニークスキル『レベルガチャ』を獲得する――
という感じのお話。
我々が住むのと一見同じ世界に魔物が出現する、というのは割とよく見るもので、新規性は特にない。この作品の特徴は、タイトルにある通り"レベルガチャ"と"運"だ。ゲームプレイ時に一部のプレイヤーが考える「際限なくステータスが上がっていったら」「運のステータスでもっといいことが起きたら」という妄想を形にした話と言っていいかもしれない。
いわゆる「なろう系」のある種シェアード・ワールド的な世界観を下敷きにした物語なので、複雑な設定等を一から頭に入れずとも気軽に読めるあたり、読み物としていい作品だと思う。

2日
荒木飛呂彦の漫画術 - 荒木飛呂彦
『ジョジョの奇妙な冒険』等で知られる、漫画家の荒木飛呂彦氏が「王道漫画」を書くための「黄金の道」、あるいは「地図」として記した、「どうやって漫画を書くか」についての一冊。
漫画の各構成要素で章分けし、何が「王道漫画」に必要なのか、自著やその他の優れた作品を例に挙げつつわかりやすく説明している。
自分は漫画こそ描かないものの、ストーリー仕立ての創作を行うこともそれなりにあるので、その点で参考になる本だった。あとはここに書いてある内容のうち、自分に必要な部分をちゃんと取り込めるか……

17日
めしにしましょう(3) - 小林銅蟲
リアル系アンリアル料理漫画、第三弾。
ロボット掃除機がレギュラー化していることに疑問を持たなくなってきた気がする。というかお前低温調理器にもなれたんか……
まあ展開としては大きく代わり映えしないものの、この漫画に対してドラマティックで一大スペクタクルな大展開を求めるのがおかしいので、そこは無視。というかこのなんとも言えない空気感が好きなのでむしろ変わってもらっても困るというか。
強いて変化を挙げるならば、ちょこちょこストーリーに関わってきた人物が退場するという展開。(厳密に言うと退場とはまた違うが)その見送りのために作られた料理は、これまで以上に凄まじく手間と費用と人脈とのコストがかけられたもので、おそらく一般人が直接見ることは一生ないであろう一品。将来大金持ちになったら味わってみたいところ。
それにしても、そう長い付き合いでもないのに今回退場した彼がいなくなるというのが割と淋しい。まあインパクト強かったからね……

27日
モンテ・クリスト伯 上 - アレクサンドル・デュマ著, 竹村 猛訳
実は読んだことのなかった一冊。おそらくもっとも有名な復讐譚のひとつ。
とあるゲームでモンテ・クリスト伯が大活躍したので、いい機会だと思い読み始めることに。
完訳版は相当なボリュームがある(全7巻)ということで、まずは簡約版(全3巻)に手を出した。ある程度の筋を頭の中に入れてから、また時間ができたときに完訳版を読もうという算段。おそらく最初から完訳版を読むと読み終えるころには最初のほうを忘れてしまう可能性が高い。
閑話休題。
ゲームに登場した彼と原作の中で描写される彼はずいぶんと受ける印象が違って、正直かなり驚いた。もちろんゲーム作品に出すに当たって原作からそれなりに味付けはされているだろうが、それでもなお、今回読んだ中のエドモン・ダンテスとゲームの中に登場する彼が同一人物だとは到底思えなかった。まあ実は当該キャラをゲーム内で所持しておらず、プロフィール等を押さえられていないので分からないのも無理はない。
編訳の人が上手いのか、かなり昔に書かれた作品ながら普通に読み進めることができた。しかしまあ、やはり遠い昔の異国でのことを描いているからか、当たり前のように出てくる異なる文化圏の固有名詞などはなかなか頭に入りづらかった。これでもかなり易しくしてあるのだろうが。
登場人物に関しては、エドモンはもちろん、彼の味方とも言える人物たちがとても魅力的だ。一方で彼を貶めた人々は小物すぎて自分は好きになれそうもない。まあ、そういう人となりがあるからこそエドモンを嵌めることになったのだろうが。現時点での個人的に好きなキャラクターはエドモンとファリア司祭、そして老ダンテス。


あとがき

毎回「もっと本を読みたい」って言っている気がしますね。
今月はずっと動画編集とマリオオデッセイに明け暮れていたのでその時間が取れませんでした、たぶん時間のなさは来月も同じようなものだと思います。
来月もいろいろとやることが多くて……(当社比)
動画数本の作成(リプレイ系、短め)とTRPGセッションの内容起こし、それにTRPGのシナリオ作成(身内でやる用の簡単なやつ)エトセトラ。
客観的に見てみればそこまでとんでもないタスク量じゃないはずなんですが、なにせ手際が悪すぎて。
最近は本を保管するスペースがなくなってきて電子書籍メインに移行したため、積ん読に際限がなくなってきております。仕方なく買ったとかじゃなくて、読みたいと思った本たちなのでちゃんと読んでおきたいなあと思う今日このごろ。
2024/04/17追記:
書いてたのに投稿忘れてました。

使用素材

Frameillustさま「[ひな祭りイラスト]かわいい雛飾り<雛人形・ぼんぼり・金屏風>

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