今回は死ぬほど恥ずかしい話。
顔真っ赤、いや真っ青。

日々、過去と現在を行き来して自分を見つめる。

言葉は心に先行して、随分昔から自分の解釈の一つとして頭にあった。

時に反発し、あるいは、もうそれでもいいのではないか、とも。

自分の一番の悩み。

恋愛と性。

未だ完全に消化しきれてないけど…

弱さを受け入れることで楽になる自分もいる。

「相手にフラれる事を恐れて恋愛から自分を遠ざけ、駄目な自分であろうとする」

火沢が嫌いなアドラー心理学である。
（嫌いなのはこの言葉が受け入れられないからではなく「トラウマ」をアドラーは認めなかったからだが。）

この「痛い」言葉は痛みが伴う以上無視できず、頭の片隅にはいつもあった。

火沢が恋愛の失敗を恐れて逃げたのは紛れもない事実ではある。

でも、親子関係や主体性、ジェンダー等、言い訳ではなく「言い分」もあるだろうと、ずっとモヤモヤしてきた。

火沢は頭で考えてばかり。

過去世とかキリスト教的な価値観とか、全部自分の弱さを隠すために捏造したのではないかとも、何度も考えてきた。

でも、結局は「全て一理ある」ということで物事を曖昧にもしてきた。

火沢はとかく物事を50/50にしがちで、物事を公平に見たいと思っている。

しかし自己は常に不安定で主体性もあるようでない。

50を51にすることが決定的に苦手なのである。
物事を決めることが「決めつける」ことに思えてモヤモヤするのだ。
子供の頃の頃、一番嫌いな言葉があった。

「当たり前じゃん」である。

これが本当に嫌いで…
なんで、そんなに自信満々に言えるの？
なんかムカつく。

「間違ってたら、お前、死ねよ」

実際、言わなかったが、そのくらいの気持ちが怒りとともに湧き上がる。

反面、答えのない問題に対して自分の気持ちを明らかにし、貫くのが本当に出来ない。

勿論、火沢も40歳になり、今まで様々な「決断」をしてきた。

絶対譲れない物が確固としてある場合は通してきたつもりだ。

でも…

火沢は…

セックスをしていい理由ってなんだろう？

こうなってしまうのである。

どう考えても人のためではないのだ。

三輪明宏は相手だって気持ち良くなるから良いのだという。

でも、相手がセックスを好きとは限らない。

怖い。

父は母の話によると若い頃、痴漢をして「俺が気持ちよくさせてやってるんだ」と言っていたらしい。

勿論、合意がないから痴漢は許されないわけだけど、男は皆そうなのでは？
最近は女性だって開放的だ。

なんか、凄くいやな気持ちがする。

自分を貫くって相手を傷付けることなのでは？

どうすれば自分の欲望を正当化出来るのだろう。

どうすれば俺は「許される」のだろう。

そんなふうに考えてきた。

なんで皆、なにも感じず、こんなことが出来てしまうんだろう。

意味が分からない。

怖い

怖い

俺はただ、皆と笑っていたかっただけなのに

欲望は怖い。

自分も他人も壊す。

そもそも自分って何？


現在、自己受容ということを火沢は集中的に取り組んでいる。

最初にアドラー心理学がトラウマを認めないから嫌いだと言った。

でも…

火沢に大きな、自己を抑圧されたというトラウマがないのだ。

抑圧してしまったのは寧ろ自分自身なのだ。

俺はセックスをする資格はない。
俺は人を愛せない。

勿論、言いわけかもしれない。
フラれるのが怖いから。

「したいものはしたい」

それで良かったのかもしれない。

ても…

それが受け止められないから、今まで逃げてきたのだ。

20代の前半、火沢はソープランドに何度か行った。

もう耐えられなかったのだ。

でも…

なにも感じなかった。

全くなにも感じられなかったのである。

一瞬、荷物を下ろした気にはなる。

でも…日が経つと、中学時代、好きな子に想いを告げられなかった記憶が蘇る。

四半世紀、今でも毎日こびり着いて離れない
「痛み」。

セックスの問題はセックスではない。

たとえ今後、何人もの女性を抱いても、決して「痛み」から逃れられない。

俺はあのとき貫けなかった自分の想いに囚われ、欲情しているのである。

自分は母親に甘やかされてきた。
主体性が育まれなかった。
言い訳だろう。
この感覚が分からない人にとっては。
あるいは同じ境遇でも自分で克服できた人は火沢を侮蔑するだろう。

だから、他人に理解してもらおうとは思わない。

ただ、自分の弱さを受け止め、過去をより鮮明にしていくことで楽になる自分もいる。

俺はもう恋愛する気は起きないが、もし、自分を愛し、変な自分や幼い自分を受け止め、人前で出せるようになったら…

女性と友人になってもいいとは思っている。

性欲処理だけは別で済まして…（ロリコンだし苦笑）