地域コーディネーターの仕事とは


 こんにちは。なおひろです。福岡を離れ、滋賀県愛荘町に来て、約半年が経ちました。地域の人たちとも様々な交流が生まれ、日々、楽しく活動しております。さて、昨日のブログで少し触れた地域コーディネーター。そのことについて今日は書いていこうと思います。

愛荘町の地域おこし協力隊として着任して、僕たちに与えられた役職は地域コーディネーター。その言葉だけ聞くと、ぼんやりしてどんなことをしているの?って声が聞こえてきそうです。地域コーディネーターを説明するには、まず僕たちがどんなことをやってきて、やろうとしているのかを説明する必要があるかと思います。

■僕たちのやろうとしていること

 僕たちがやろうとしていること。それはこのまちに繋がりを生むマーケットを作ること。そのためにまず10人の起業家をこのまちに集めようとしております。今、住んでいるこのまちには東京の日本橋から京都を繋ぐ中山道という道があります。その中山道の65番目(中には66番目と呼ぶ方もいます)の宿場町にあたるのがこの愛荘町です。そのこともあって昔は商店街にもかなりの賑わいがあったと聞いております。今でも一部、歴史ある和菓子屋や料亭、それ以外にも昔ながらのお店があるものの、当時の名残は少なくシャッターをおろしているお店がほとんどです。しかし、一方で愛荘町は滋賀県の中でも人口が緩やかに増えている地域でもあり、古くからある伝統産業も息づいています。まちの未来のためにも、多くの人が行き来するまちにしたい。そこで、小さくても魅力的な商売をはじめたり、地域に開かれた場所や機会をつくることで、人と人との新たなつながりの起点が生まれる。
単にものを売るだけではない、豊かな関係を育む創造的なマーケット。
地元の大切なものを残したり、新しいチャレンジを後押ししたり、人びとが暮し働くための心地良い基盤となるまちを作るために僕たちは活動しています。

■この半年から1年の活動について

 では、具体的にどのように10人の起業家を集めるのか。そのためにまず僕たちが始めたのは現地調査。このまちを知らないことにはどこから動き出して良いのかもわかりません。そこで、どんな人が住んでいるのか?どんなお店があるのか?どんな魅力があり、どんな課題があるのかをとにかく調査します。初めは行政の方に紹介してもらい、色々な人に会いにいくことから始めました。そして、愛荘町のことを知っていく中で、地域の魅力や課題を10個の持続可能性のあるプロジェクト化にしました。そのプロジェクトがこちら…。

・生姜の国
・諸国産物廻し
・テクノロジーを軸とした次世代学習
・まちをつくるBOOK&CAFE
・Let's 堆肥
・食で紡ぐフードコミュニティ
・麻新時代
・やまいも研究所
・農業を軸とした宿泊と体験、持続可能なアグリネットワーク
・自由提案

☆詳しくはこちらをご覧ください→プロジェクト概要

 そして現在、このプロジェクトをやってくれる起業家の方を募集しております。既に内定者が決まっていたり、募集終了しているプロジェクトもありますが、ご興味があればぜひ、ご覧ください。

 地域コーディネーターとは簡単にいうと、地域の人たちや行政、また様々な起業家の方達を繋ぐパイプ役です。そのために日々、様々な方達とのコミュニケーションは欠かしません。また、起業家の方たちが集まった時に、それぞれがやりたいことを思いっきりやれるような環境作りをしておくのも僕たちコーディネーターの仕事です。ありがたいことにこの一年(僕は8月着任のため正しくは約半年ですが)、農家さんや町内の起業家の方たち、また子どもから大人までの様々な地域住人と交流を持たせていただくことができました。地域住民ほど地域のプロはいません。僕たちも日々、皆さんから多くのことを学んでいます。

■これからの動き

 この半年〜1年は主に準備期間としての期間でした。そして、本格的に動き出すのはおそらくこの4月から。順調にいけば10人の起業家が集まり、僕たちも合わせて13人の緩やかなチームとして活動していきます。僕たち3人のコーディネーターもこれから忙しくなるかと思われます(正直苦手な数字的な部分もこれからもっと見ていかなければいけない…頑張ろう。笑)とは言っても、僕もプロというわけではなく、このコーディネーター業に関してはまだまだ卵から生まれて、少し毛が生えてきた程度。初めてのこと、わからないことにこれからたくさん直面すると思います。また、起業家の方たちの中には各分野のプロのようなスキルを持っている方もいます。お互いに助け合いながら、僕自身も学びながら皆さんと一緒に成長していければなと思います。どんな方たちが起業家としてこの愛荘町にやってくるのか、とても楽しみです。

ここまで読んでくれたどこかの誰かへ。本日もありがとうございます!

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