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病院の選び方 理念の種類 転職活動(看護師)

転職活動で最も重視してきたのが、私のビジョンや価値観と病院の理念が重なることです。
理念に共感できない病院で働くということは出来ません。医療という分野の特性上、理念にそこまでの差はありませんが、理念に共感できないのにそこで働くってしんどくなると思います(モチベーションの問題)。加えて、その職場に愛着が湧かなかったなと感じます。この職場の考えに私は賛成できないとか、何でこの方針なの?とか、ちゃんと説明してよとか思っていました。
「この会社のために頑張りたい」という考え、発想は古いという考え方もあると思いますが、職場に愛着があるのは良いことだと思います。組織に属して働くなら、その組織を好きでいたい。


なぜ理念を重視するのか?

一般企業であれば、その会社の理念って絶対にチェックすると思いますが看護師となると、あまり意識していなかったなと思います。
また、2つの病院で働いて雰囲気の違いを肌で感じたので、理念が職場風土に関係していると思います。
一般企業だとよく分かると思います。理念に共感する人たち=同じような考え方の人が集まり、会社によってカラーも文化も違います。
私が働いた病院は協力し合うことに重きを置いた病院の理念でしたが、確かにそういう職場風土であったと思います。
実感したのは公立病院で働き始めてからです。公立病院は、柔軟性がなく融通もきかないし、個人に寄り添う感じではありませんでした。
収入や休日だけでなく病院の理念に注目してみるのは働きやすさの点からありだと思います。

病院の理念は共通する中にも微妙な違いがある

病院は、公共性が高いので基本的に大事にしている価値観や理念には共通するものがあります。人々の健康に寄与する、患者さんを救うという使命は共通するのではないでしょうか。
しかし、その中でも病院によって大事にしている理念に違いがあります。理念なんてどうでも良くない?と思っていましたが、見学に行ってみると雰囲気の違いを感じます。
病院の理念と看護部の理念や方針も併せて確認するとより分かりやすいです。

成り立ちと理念の関係

病院のホームページをこれでもかという程見まくってくると、病院の理念がいくつかの種類に分けられることに気づきます。病院の理念は、その病院の成り立ちとも深く関係があります。公立病院なのか、生協系なのか、個人病院なのか、企業系なのか、宗教系なのかによって理念が分かれます。
そして、どういう病院が私の考えと近いのかも分かってくるようになりました。
理念に共感できることと、実際に働いている人たちに理念がどのくらい浸透しているかはまた別の問題なので注意する必要はありますが、入口として理念を大事にしたい人には参考になるかなと思います。

私は、自分には公立病院は合わないなと感じます。安定志向の人が多いことや、融通が利きにくく、柔軟性に欠けると感じました。私自身も安定志向ではありますが、それ以上に安定志向だなと感じました。

①地域に貢献

これはけっこう多いです。やはり医療という公共性の高い分野なので、地域の人たちの健康を支えるという役目をまっとうすることを掲げている病院は多いです。

②すべての人に平等に

命を預かる医療において、差別や個人によって不利な状況が生まれることはよくありません。あまねく全ての人に医療を提供しようという理念です。医療者は聖人なのか?という自己犠牲的な理念のこともあります。

③オリジナルな理念

個人病院に多いですが、地域を支える、命を救うということではない理念を掲げていることもあります。

④患者さん第一主義

病院というのは患者さんがお客様なので、患者さんに寄り添った医療を提供するというのも多いです。無個性になりがちです。他の病院の理念としてもいけそうだなというのはこの種類の理念に多いです。

⑤病院の機能

救急であれば、いつでも対応する、最新の医療を提供することを押し出しますし、ケアミックスであれば、切れ目のない医療を前面に押し出します。病院の持っている機能によっても理念が分かれます。

⑥患者と同時に働く者も大切に

時代の変化なのか、患者さんだけでなく職員にとって働きがいのある病院、働きやすい病院を目指すという理念も散見されます。
「患者さんを大事にするのは当たり前でしょ」ってつっこみたくなるので、働く人を大事にしてくれる理念の病院は個人的に良いなと思います。

まとめ

病院は、他の分野と異なり提供しているサービス(医療)の質に日本ではそこまで差が生まれることはありません。外国と比べるととても質の高い医療を受けることができます。
なので、働く側としては、「どこの病院で働いても同じでしょ?やること同じなら給料の高い病院で働きたい」と考えるのは自然なことだと思います。収入も大事ですが、働きやすい環境か、自分に合った職場かを推し量る上で理念に注目して選択することも必要だと思います。

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