見出し画像

【読書録】円 劉慈欣

あらすじ


円周率の中に不老不死の秘密がある――10万桁まで円周率を求めよという秦の始皇帝の命を受け、荊軻は300万の兵による人列計算機を起動した!『三体』の抜粋改作「円」。貧村で子どもたちの教育に人生を捧げてきた教師の“最後の授業”が驚愕の結果をもたらす「郷村教師」。漢詩に魅せられた異星種属が李白を超えるべく壮大なプロジェクトを立ち上げる「詩雲」など、中国SF界の至宝・劉慈欣の精髄13篇を収録した短篇集。文庫版ボーナストラック「対談・劉慈欣×大森望」収録。

感想

 公私ともに忙しく、一日の読書時間が10分程度しか取れず、読み終えるまでに時間がかかりました。
数年前から話題の「三体」の作者の短編集ということで、かなり期待を持って読み始めました。(三体は未読です。。。早く文庫化しないかな、、、)
13編とかなり多くの作品が収録されていましたが、本当に同じ作者が書いたのかと思うほどバラエティに富んでいました。もちろんどの作品もSFではありますが、宇宙規模から近い将来実現可能ではないか?というレベルまで様々でした。一応理系の人間ではありますが、専門外の分野の内容だったので、理解が追いつかなかった所もありました。

 どの作品からも共通して感じたのは、SF要素を通じて、人間の尊さとそして業を描こうとしていることです。おそらくハッピーエンドの作品の方が多いので、全体的には人類よりはるかに優れた文明を持つ地球外生命体の目線から、人間の尊さを表現しようとしている作品が多かったです。

 中国の作品は始めて読みましたが、これほど面白いとは思っていませんでした。前から気になっていた「三体」がますます読みたくなってきました。文庫化を待っている場合じゃあないですね!!

今回はこの辺で終わろうと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。


この記事が参加している募集

SF小説が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?