あらすじ

「おやおや、これは、また厄介なものに憑かれておりますな」
最強の呪術師は誰だ!? 幕末怪異譚

死者の魂を視る赤い瞳の憑きもの落とし浮雲は、絵師を目指す八十八とともに神楽坂の武家屋敷に招かれる。屋敷には山伏、巫女、傀儡師ら、幾人もの霊媒師が集められ、嫡男・浩太朗の除霊を依頼される。しかしその直後、一同の目の前で浩太朗が殺された。そして一人、また一人と死者が……。浮雲の赤い瞳がとらえた真実とは!? 近藤勇、土方歳三、沖田宗次郎も活躍! 幕末長編ミステリー!

感想

　今回は長編ということで、二転三転する展開に圧倒されました。江戸時代が舞台にも関わらず、本格ミステリばりの謎が多く、あっという間に読み終えてしまいました。
　特に印象的だったのは本作から本格的に登場した近藤勇です。片手で人を投げ飛ばすほどの会力という、他の作品とは違った描かれ方をしています。対象的に土方歳三と沖田総司は一般的なイメージに近いように感じました。
　ここ一年くらいnoteやtwitterで読書に関する発信をするようになったおかげで、たくさんの作家さんの本を読みました。そうして感じるのが、昔から読んでいる神永学さんの文章は本当に読みやすいということです。残業でクタクタの脳みそにもスラスラ入ってきました。
　次の巻で第一部が完結なので、どういう展開になるのかとても楽しみです！（もう読み始めてます）
　今回はこの辺で締めよう思います。
最後までお読みくださりありがとうございましたm(_ _)m