大いなる謎を秘めた館、黒猫館。火災で重傷を負い、記憶を失った老人・鮎田冬馬（あゆたとうま）の奇妙な依頼を受け、推理作家・鹿谷門実（ししやかどみ）と江南孝明（かわみなみたかあき）は、東京から札幌、そして阿寒へと向かう。深い森の中に建つその館で待ち受ける、“世界”が揺らぐような真実とは！？　シリーズ屈指の大仕掛けを、読者（あなた）は見破ることができるか？（講談社文庫）

感想

　連続の館シリーズ読了です。前作の時計館はザ・本格ミステリという感じでしたが、今回はまた違った構成でした。既に起きた事件を少しずつ紐解いて行くという、謎解きの面白さに焦点を当てた作品だと感じました。途中に違和感を覚えた箇所はいくつかありましたが、まさか本当の真相がそういうことだったとは。。。おそらくどんなに考えても一人では100%の真相にはたどり着けなかったと思います。
　舘シリーズもこれでやっと折り返しくらいのところまできました。次は超大作暗黒館の殺人です！ただ積読も溜まっているので、まずはそっちを読むことになると思います。最近、私の好きな作家さんたちの新作が目白押しで、忙しい。。。