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わたしの東京の風景・新木場STUDIO COAST

その日の出演者やライブのタイトルによって、看板の文字が変わっていました
Trafficで食べた激ウマカレー…
Trafficの風景 カクテルなどが販売されている


2022年1月末、東京の新木場にあるスタジオコーストというライブハウスが閉館しました。

東京にライブハウスやホールはたくさんあり、いろんな会場に行ってきたものの、わたしはこのライブハウスに1番思い出が詰まっていました。


このライブハウス、何より特徴的なのは立地!新木場駅という、有楽町線でいうと終点の駅から、大きな橋を渡って川(かな?)を越えたところにぽつんとあります。
川縁にはススキとか、ばさばさ生えた植物が風に揺れていて、なんだか工業地帯の端っこみたいな場所でした。
でも不思議とどこか懐かしい風景でもあり、それはわたしが田舎の川沿いで育ったからなのかな。
さぁこれからライブだぞと思うと、高揚感もありつつ、ゆったりした気持ちにもなれたんです。不思議でしたね。

駅前には飲食店が少なくて、ライブの帰りにご飯を食べる場所にも困る。なにより大きな橋を渡るので、冬は風がビュービューに吹いて寒かった。
でも、一緒にライブに行った妹や友達と、寒いね!!と言い合いながら帰るのも、また高揚感を程よく冷ましてくれるようで、よかったなぁ。

ここで見たアーティストは、くるり、岡村靖幸、cero、CHARA…など。キャパも広すぎず、狭すぎずで、うまく前の方の列に入れればアーティストとの距離も近くてよかった。

くるり以外のアーティストは、ceroというバンドが毎年のように夏に主催していた「Traffic」というイベントで観に行きました。
これは小規模なフェスみたいなもので、ライブ自体は屋内でやるんだけど、ライブハウスの外には出店もあり、カクテルやカレーなんかが売られていて。小さなお祭りという感じで、好きなイベントでした。
結局2回しか行けなかったし、うち1回は誘える人がいなくて、1人で行ったんだけど。笑。それでも充分楽しかった!体力がないわたしには、フジロックとかロッキンへの参加はおそらく無理なので、このくらいの規模がちょうどよかった。
屋内なのでお手洗いもすぐ行けるし。余談だけど、トイレはあえて昔のライブハウス?っぽく作られていたのか、エッチなピンクの照明で、壁の自販機ではコンドームが売られていました。笑。

まだスタジオコーストの運営が続いていたら、あのイベントにいく機会もあったかも。残念です。

アーティストのライブに関して。くるりのライブは毎回、素晴らしいな〜って満足感で帰れるの。ここでもそうだった。でもあれはいつ頃だったっけな……くるりのライブは5回くらい行ってるので、もうはっきり思い出せないや。くるりのライブ最近全然行けてないので、また必ず。

そして岡村靖幸!初めて観たのがTrafficにて。お客さんがすごい盛り上がりだったなぁ。岡村ちゃんの世界観に引き込まれて、あまりにもしびれた。
友達と観に行ったんだけど、帰りにすぐ次の岡村ちゃんのツアーのチケットを友達が予約してました。笑

でも、スタジオコーストで観た中で、1番良かったアーティストはCHARA。これもTrafficで参加してたんだけど、前から2列目を陣取って、ワクワクしながら待ってた。
大学生のときにCHARAをずーっと聴いてて。ベストアルバム&2枚くらいのアルバムしか聴き込んでないけど、思い出深い存在だったんです。
登場してからは、楽しすぎて、彼女のパフォーマンスに惹きつけられすぎて、あっという間だった!!いままでいろんなアーティストのライブに参加したけど、本当に全く他のことを考える余地がないくらい、熱中して観れました。楽しかったなあ〜〜。大好きなJunior Sweetもやってくれて……。


閉館が決まった時は、わたしはもう東京にいなかったけれど、(また行きたかったのにな、残念だな…)って思った。
東京の端っこにあるからアクセスも悪くて、駅から遠くて、飲食店も周りにない。欠点もあったけど、いつも温かくて素敵な空気感だった。
そんなふうに思わせてくれるライブハウスは、今後なかなか出会えないでしょうね。
何度も通えて良かったなぁ、と思っています。