めぐる

エッセイや日記を自由に書いています。(双極性障害、元胃がん患者。) 音楽とお笑い、美味…

めぐる

エッセイや日記を自由に書いています。(双極性障害、元胃がん患者。) 音楽とお笑い、美味しいご飯が好きです。恋愛の話も多い。 コーヒーを一杯飲むくらいの気軽な気持ちで、読んでもらえたら嬉しいです。

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  • エッセイ集

    自分で書いたエッセイをまとめています。恋愛、生活、音楽などがテーマです。

最近の記事

不眠の羊飼い

これは寝る前の音声テストです。 躁状態が続き、毎日5時間睡眠で昼寝もできず、元々たいして鋭くもないわたしの目と頭はらんらんと冴え渡っている。睡眠不足は人をおかしくさせる。このまま続くと神経がずたずたになってしまう。ずたずたに切り裂くためのハサミを持っているのはわたしか、それとも他の誰かか。 春の穏やかな陽の光がわたしを静かに狂わせる。その音を聴く。庭では紫を帯びたピンクの花をつけたスオウの木が、可憐にわたしをあざ笑っている。 今日は映画を2本観て、やめたいと唱えつつひっ

    • noteの記事100本目?!?!

      通知が来てびっくりした。このnoteもう100本も記事を書いているらしいです。びっくり。 7ヶ月前くらいに始めたのかな…??(それすらも覚えてないくらいテキトーに自由にやっているのよ)それで100本。不定期とはいえ飽きずに続いているね〜 最初は、なぜか友達3人から同時期に、めぐるの書いた文章やエッセイをもっと読みたい!と言われたことがきっかけで始めました。 わたしは特にライター業もやっていないし、このnoteを書くことに実用的なメリットはない。これでお金を稼いではいない

      • ヒバリの跳躍

        ここ数日は気分がいい。元気。一言で言うと元気。鉄分のサプリを飲んでいるからかも。胃の手術をして数年が経つと、うまくビタミンB12が吸収されなくて、血液を作るための栄養が減るのだというようなことを読んだ。それでビタミンのサプリと、あと元々疲れやすいので鉄分のサプリも飲んでみている。 体への負担としていいのかどうかはわからない。でも春の日差しが穏やかで、庭のスオウの木に咲いた花が綺麗だな、と思えるくらいには元気。 又吉さんの小説「火花」を読了した。今更すぎるくらいに有名な作品だ

        • コーヒーの澱

          昔に比べてわたしはかなり道徳的にまともな人間になったのに、それを活かす?機会がなくてつまらない。浮気もしないし、デリケートな話をするときは注意深く言葉を選ぶし、ストレスになる人間関係は切り捨てるようにした。でもほとんど社会に出ていないし、仲のいい優しい人としか接していないから、なんか成長が発揮されていない感覚。いやもちろん、親しい人を大事にすることはいいことなんだけど。いまは仕事も見つかっていないから、対人関係のストレスをほぼ受けていないけど、それがいいことなのか悪いことなの

        不眠の羊飼い

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        • エッセイ集
          12本

        記事

          気持ちを落ち着けるために

          日記を書く。眠れない。今日は久しぶりに感情が揺れてギャン泣きした。1人で。原因の一つは、シンプルに疲れていた。 まず、この四日間で病院に3つ行った。胃カメラの精密検査と、メンタルクリニックと、花粉症で眼科に。 病院は疲れる。なにより待ち時間が長い。いろんな患者さんがたくさんいるし、ちょこちょこ看護師さんに呼ばれるから落ち着いて読書もできないし、テレビはうるさい。ときどき大声で文句を言う患者さんも出てくる。それを言うならわたしだって2時間待ってますけど………。と思う。たった一

          気持ちを落ち着けるために

          自分が1番、自分に優しい

          いま、寝る前に布団の上で軽くストレッチをして、くるりの「虹」を流してました。歌詞のフレーズに久しぶりにぐっと、食らいました。あぁ確かにそうだなぁ。と。 本来の意図とはちょっとずれているかもしれないけど、今のわたしは、まるで自分が何にも無い野原になったように思えた。しけたススキの葉っぱとかが風に揺れているだけの。ここからどこにも戻らないし、でもそれを嘆くこともないのかも。って。 でもこの歌詞は、多分自分がもう戻らない風景について歌ってるのかなとも思います。まぁわたしなりの勝手

          自分が1番、自分に優しい

          エッセイ「ろくでなしの恋」を有料公開しました

          以前書いた記事を有料公開にしました。 たくさんいいね!をいただけて嬉しかった記事なのですが、恋愛のことを表に出したままにしておくのは気恥ずかしく、いったん引っ込めていました。 でも何か新しいことをやってみたくなり、再度公開しました。 わたしの恥と愚かさとあの頃の気持ちを絞り出して書いた、でもそのわりには澱みなく指が動いたエッセイです。 「あの時、あなたの横顔を眺めるのに夢中で、お酒の味がよくわからなかった。でもそのことがたまらなく幸福だと思った。」 そんな内容です。

          エッセイ「ろくでなしの恋」を有料公開しました

          無題

          原因不明の微熱で予定を一個だめにした。月に一回くらい、原因不明の微熱が出る。古くなった秤の針が、ほんのちょっとブレるみたいに。まぁ人間だからそんなこともあるよなって。 誰も冗談で人生をやっていない。大切な人に長生きしてほしいんじゃなくて、死なないでほしい。あなたならきっとわかってくれると思う。

          読者を増やす方法?

          note書くの楽しい。短いエッセイと、雑多な日記しか書いてないけど。 でも友達に文章を褒められることもあるし、いいね!をもらえると純粋に、おっ!と思う。嬉しいです。ありがとうございます。 もっと読んでくれる人を増やしたいな。どうすればいいんだろ。ハッシュタグはつけてるんだけどね。 Xを運営して、そこに記事の公開を紐づけたらいいのかな。でも諸事情で、あまりXのオープンアカウントを作りたくないんですよね…。今までも同じようなアカウントを作ってきて、フォロワーと揉めた?こともあ

          読者を増やす方法?

          疲れた日/個だから

          全て燃やす。片っ端からライターで火をつける。8年前の恋人の夢なんてもう見たくもない。向井秀徳の諸行無常ばりに繰り返すが、私は寝ている間に夢を見たくない。 寝起き、熱いお茶とマルボロの毒を身体に流し込む。回る換気扇の羽の下でわたしは一個も頭が回らない。このあと歯を磨いて、顔を洗って、掃除機をかけなければ。一つ一つ予定を確認する。全部握りつぶしたい。軽い疼きを覚えながら。キッドフレシノの歌詞くらいかっこいい文章が書けたらいいのに。 ____ 今日は一つ、疲労困憊する恒例行事

          疲れた日/個だから

          あのとき出会いたかった

          たまには気分転換におでかけを、と温泉付きホテルに泊まったら、やはり上手く眠れず睡眠不足。わたしはここ数年で外泊でまともに眠れない体質になってしまった。めちゃくちゃ疲れてるけど、でもちょっとだけ日記を書く。 精神的に疲れてる時のほうが流暢に言葉が出てくるのは不思議。果たしてそれは搾りカスか宝石か。文筆業で食っていけたらいいのにな。言うのはタダ。でも障害者雇用で気が遠くなるほど単調な作業を繰り返すより、もう少し楽しいと、モチベーションが続くと思わない?どうせまたすぐに仕事辞めち

          あのとき出会いたかった

          わたしの東京の風景・新木場STUDIO COAST

          2022年1月末、東京の新木場にあるスタジオコーストというライブハウスが閉館しました。 東京にライブハウスやホールはたくさんあり、いろんな会場に行ってきたものの、わたしはこのライブハウスに1番思い出が詰まっていました。 このライブハウス、何より特徴的なのは立地!新木場駅という、有楽町線でいうと終点の駅から、大きな橋を渡って川(かな?)を越えたところにぽつんとあります。 川縁にはススキとか、ばさばさ生えた植物が風に揺れていて、なんだか工業地帯の端っこみたいな場所でした。 で

          わたしの東京の風景・新木場STUDIO COAST

          葬式でかけてほしい曲

          妹と話していて、話の流れから、わたしの葬式ではわたしの好きな曲を流してほしいということになった。 というか、仰々しい葬式はいらないから、火葬を終えたら家族や生前の親しい人たちだけで集まって食事会をして、プレイリストを作っておいて音楽流してよ、と。 スチャダラパーと小沢健二の今夜はブギー・バックは必ず流してほしい。 椎名林檎の人生は夢だらけ、くるりのロックンロール、あたりも外せない。 妹の提案で、tofubeatsの水星もかけてもらうことになった。もしも私が死んだら、ミラー

          葬式でかけてほしい曲

          わたしの東京の風景・新宿で豪雨に遭ったことがない

          東京事変の名曲「群青日和」の出だしは、新宿は豪雨であるという旨のフレーズから始まるが、10年間東京にいて、そういえば新宿で豪雨に遭ったことが一度もなかったなと思う。 もちろん雨が降っていた日はあるけど、雨の新宿を傘をさして歩いた記憶すら少ない。わたしの記憶の中の新宿は、明るく猥雑で、人で溢れかえっていて、いつも晴れている。そしていつまで経っても空いているカフェに辿り着けない街。 渋谷よりも池袋よりも、新宿が好きだ。 渋谷は大学生のときに、知らない酔っ払いの男にいきなり抱きつ

          わたしの東京の風景・新宿で豪雨に遭ったことがない

          わたしの東京の風景・井の頭5丁目のアパート

          大学生のときは4年間、井の頭公園を抜けた奥の道にあるアパートに住んでいた。私はこの部屋がとても好きだった。 その思い出をつらつらと書きます。 吉祥寺駅からは徒歩20分、大学に行くまでは徒歩4〜50分かかる、あまり立地がいいとは言えない物件だ。でもそれを差し引いても、そのアパートは感じがよかった。それが大事なことだった。上京する前に一緒にアパートを探してくれた父も、「この部屋は感じがいいね」と言ったものだ。 入居する際の決め手になったのは、 ・アパートが女性専用であること

          わたしの東京の風景・井の頭5丁目のアパート

          わたしの東京の風景・1つめ

          又吉直樹さんが書いた短編「東京百景」を最近読んでいる。今は七十五の回まで読んだ。これは又吉さんが上京してから若いころを暮らした東京での思い出のうち、100個の地名や場所にまつわるものを短い文章で書いてまとめた本だ。 後半まで読んでみて、わたしも東京の思い出の地にまつわる文章を書きたくなった。完全に影響されているわけだけど、わたしも10年間東京に、あるいはその近辺に住んでいた。埼玉に住んで東京の会社に通っていた時期もある。なので拠点は東京にあったと思っている。 18歳から28

          わたしの東京の風景・1つめ