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串カツ田中で、ホルモン文化を体験しよう!

「串カツ田中」は、串カツを食べる店だ。なのに「ホルモン」とは一体どういうことか? そこでは、ホルモンマニアもびっくりの、本場中の本場のホルモン文化が繰り広げられていたのだ。


ホルモンの本場、大阪市西成区にルーツがある

串カツ田中の本社は東京都品川区の五反田にあり、1号店は世田谷にオープンしている。バリバリの東京発のチェーン店だが、そのレシピはホルモンの聖地でもある大阪市西成区で誕生している。先代より受け継ぐオリジナルソースの串カツだ。

先代より受け継ぐ串カツ田中
https://kushi-tanaka.com/about/
串カツ田中の味は、大阪の西成区でそのレシピが誕生しました。

西成は大阪のディープスポット。立ち飲みホルモンをはじめ、激安ホルモン店が多くあり、朝8時から酒とホルモンを楽しむ労働者で賑わっている。

これぞホルモンともいえる、原点仕込みの素材のチョイスと調理法、魂がこもった本物のホルモンが残る街。その西成ブランドであることが、なによりも魅力的で、本場モノという信頼性があるのだ。

ガチのホルモンメニューが勢ぞろい!

関東人にとってホルモンといったら、焼肉・もつ焼き・もつ煮・もつ鍋ぐらいしか思いつかないだろうが、日本には、たくさんのホルモン料理が存在する。それを、教科書的に伝導しているのが、串カツ田中なのだ。

ここでは、おさえておきたい「大阪ホルモンメニュー」を紹介しよう。

1:さいぼし

「さいぼし」とは、馬肉を燻製にしたもの。
メニュー通りに解説すると「河内地方、大阪府羽曳野市の特産品」だ。

馬肉の旨味が凝縮していて、最高に酒に合う!にんにくや、生姜醤油で食べるスタイルだけど、そのまま食べても風味が良くてウマイのだ(馬だけに…)。

河内の特産物「さいぼし」
河内の特産物「さいぼし」

おそらく関東では「さいぼし」の存在を知らない人が多いかと思う。そのぐらい「さいぼし」は、一部の地域でしか食べられていなかったディープなグルメだ。このローカルな食文化を運んできてくれた、串カツ田中は本当にすごい!

2:かすうどん

「かす」とは、揚げたホルモン(牛小腸)のこと。牛小腸から油脂をしぼりとった残り滓(かす)だから「かす」「油かす」と呼ばれる。

その「かす」を入れたうどんが「かすうどん」だ。

大阪名物「かすうどん」
大阪名物「かすうどん」

うどんに浮かんでいるブロックが「かす」。
串カツ田中の「油かす」は、とにかくデカくて、食べ応え抜群!

焼肉で食べる牛小腸は、脂身がプルプルしているが、それをじっくり低温で揚げて、サクサクになるまで水分と脂分を抜いていく。すると旨味が凝縮!大阪では、お好み焼きや、おでんに入れるなど、料理の隠し味として使われている。

高タンパク、低脂肪、コラーゲンたっぷりの伝統食材。
串カツ田中では「大阪・羽曳野の油かす」が、こだわりだ。

3:かすたこ焼き

主役の串カツに負けず劣らず人気なのが、自分で焼ける「手作りたこ焼き」だ。
しかし、これも普通じゃなかった。

なんと、生地に入っているのは「かす」だ!!
「かす」を砕いたものが入っている。

これが噂の「かすたこ焼き」

この「かすたこ焼き」、「かす」から最強のうまみが出て、もう主役のタコそっちのけでうまいんだ…。

「かすたこ焼き」は、羽曳野が本場だが、それが東京の「串カツ田中」で味わえる。なんという奇跡だろう。

本場大阪のホルモン文化で、これでもかと言わんばかりに胃袋をつかんでくる。串カツ田中、恐るべし!!

まだあるホルモン!

串カツ田中には、ホルモンメニューがまだまだある!
「関西のホルモン文化がひととおり体験できる」メニュー構成だ。

「ホルモン炒め」、「牛すじ土手」

ホルモン初級者は、まずシンプルに炒めた牛ホルモンや、大阪の郷土料理「牛すじ土手」から始めてみよう。

大阪鶴橋発祥「ちりとり鍋」

ちりとり鍋も、大阪で誕生した名物料理だ。

ちりとりに似た正方形の浅く平らな鍋を使うことが名前の由来だが、この独特の鍋は、ホルモンの鉄板焼きから発展したともいわれている。

大阪では、お馴染みの味「肉吸い」

これはホルモンではなく普通の肉だが、ご当地要素が強いので、押さえておきたいメニューのひとつ。

「肉吸い」とは、二日酔いの芸人さんが「肉うどん、うどん抜きで」と注文したことから始まった、ちょっと変わった食文化だ。

大阪名物伝統の味|串カツ田中|メニュー
https://kushi-tanaka.com/menu/kushikatsu
季節ごとにメニューが変わるので、チェックしておこう。

「串カツ田中」は、なぜか関東に多い

これだけ本場の大阪メニューを取りそろえているが、串カツ田中は東京に本社を持つ、バリバリの関東チェーン店だ。2022年11月現在、東京都内には100店舗もあるが、実は大阪グルメの本場、大阪府には14店舗しかない。

世田谷からスタートして爆発的に人気となり、東京を中心に、急速に店舗が増えていったが、これは関東だからこそなのかもしれない。

もっとも「未知で目新しい独特のご当地メニュー」ということもあるが、被差別的背景のある食文化は、カジュアルに受け入れられない地域もある。関東には、あまりそういう視点がない(そういう予備知識を持った人がほとんどいない)ため、ただ純粋に「ご当地料理」として受け入れてくれる。

「さいぼし」でもなんでも、どれもが未知の食文化で、おいしくて楽しい。ただ純粋に「おいしい料理」それ以外の何物でもないのだ。

関東では「かすうどん」が滅多に食べられない

これまで都内には、串カツ田中以外に「かすうどん」を売りにした店はあったが、いつの間にか閉店してしまうなど、安定して食べられる環境ではなかった。

関東人が「あ〜、かすうどん食いて〜」と思った時、すぐに食べに行けるのが「串カツ田中」だ。

都内なら主要都市のどこかしらに1つは店舗がある。
串カツ田中は、唯一「かすうどん」や「さいぼし」を安定供給してくれる、貴重な飲食店なのだ。

ホルモン文化は幅広い

ホルモンと聞いて、焼肉・もつ焼き・もつ鍋ぐらいしか想像できなかった人は、ホルモン文化の幅広さに、おどろいたかもしれない。

そう。これこそが、This is ホルモン。
串カツ田中のホルモンメニューで、今日からホルモン中級者にステップアップだ!

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